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けやき坂46 ハッピーオーラの源泉は?
12月11~13日までの3日間、日本武道館でけやき坂46「ひらがなくりすます」ライブが開催されたのだが、このライブが大好評だ。
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けやき坂46の武道館ライブは今年1月に続いて2度目。ただし、1度目は、欅坂46のライブがメンバーの体調不良などで開催が難しくなり、その振替になった公演もあって、自力での3daysは初めてということになるが、チケットは即完売だったという。
クールな欅坂、王道の乃木坂に対して、ひらがなは「ハッピーオーラ」がキャッチフレーズ。そのキャッチフレーズ通りに、メンバーたちは思いっきり楽しそうに弾けていて、会場全体が、正直記者が今まで感じたことのない幸せな空間を作り出していた。
その理由を考えながらステージを見ていて気付いたのは、ひらがな1期生井口眞緒の存在感にあるような気がする。
けやき坂では最年長の井口眞緒だが、彼女はとにかくダンスが下手。PVやスタジオライブといった撮り直しが可能な撮影でも、その奇妙(?)な動きは残っており、冠番組でMCを務める土田晃之が、別番組で紹介してしまうほどのダンス下手なのだ。
それでも、番組の収録の合間、さらには控室でも、彼女は必死にダンスの練習をしているし、年下のダンスの上手いメンバーが彼女にふりを教え、練習につきあっているという。そのことをファンもわかっているので、彼女のダンスが遅れても、フォーメーションがずれても、「がんばれー」と心の声で声援を送っているような気がするのである。
彼女の不器用さと頑張り、それを理解して応援するファンたちの存在が、他のメンバーに対して、失敗を恐れない、とにかく全力で楽しもうという姿勢を盛り上げている。
さらに、それを支えるのがキャプテンの佐々木久美だ。
MCに挑戦したいという東村芽依(番組では無口、楽屋では奇声を発する不思議キャラ)を溺愛するかのようにマイクを渡し、要所で東村がつまりそうになると、腹話術師のようにセリフを教えるという技を使うセンスもさることながら、とにかく彼女からは「文句があるなら私に言え!!」という覇気のようなものが、客席からすら感じられた。
ポンコツキャプテンが多い坂道シリーズの中では珍しく、高橋みなみや秋元才加を彷彿とさせる「背中でひっぱる」タイプのキャプテンシーは逆に新鮮で、記者はまるで彼女の家に遊びに招かれ、家族(メンバー)たちのもてなしを受け、井口ママの失敗した料理を笑いながら食べているような感覚になった。
これはまさに、クリスマスのホームパーティではないか!ひらがなけやきの快進撃は、来年のアイドル戦線をより活性化させるにちがいない。 (記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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