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中国清華大学、軽量かつ強靭なカーボンナノチューブ由来の繊維を開発
taraiok曰く、 北京の清華大学の研究チームが、カーボンナノチューブ由来の非常に強靭な繊維を開発した(nzherald.co.nz、Slashdot)。開発者らによると、この繊維1立方センチメートル(1.6グラム相当)で「象160頭」に相当する800トン以上の重量を支えることができるという。
軽量かつ強靭な繊維の利用方法としては軌道エレベータがあり、軌道エレベータでの利用には30,000km以上の長さと7ギガパスカル以上の引っ張り強度が必要となる。このカーボンナノチューブ繊維は80ギガパスカルの引っ張り強度があるが、現在実現しているカーボンナノチューブ由来の繊維は最長70cmほどとのことで、その点ではまだ課題があるようだ。
また、軍事分野での利用も検討しているという。カーボンナノチューブを使ったフライホイールではリチウムバッテリの40倍のエネルギー密度を持つことが可能になると期待されており、高性能の蓄電システムと供給システムが求められるレールガンやレーザーキャノンなどの実現に繋がる可能性がある。とはいえ、フライホイール用途でも数キロメートルの長さのカーボンナノチューブが必要となるため、こちらも実現にはかなり時間が必要だと思われる。
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