映画『蜜蜂と遠雷』松坂桃李&松岡茉優で恩田陸の小説を映画化

2018年10月25日 13:06

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記事提供元:ファッションプレス

 史上初の快挙となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸原作小説『蜜蜂と遠雷』が、松岡茉優主演で映画化。映画『蜜蜂と遠雷』として2019年秋全国公開する。

■原作は"映像化不可能"と言われた恩田陸の小説

 原作は、史上初の快挙となる直木賞(第156回)、本屋大賞(2017年)の"W受賞"となった恩田陸の「蜜蜂と遠雷」。国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜、明石、マサル、塵(じん)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、そして成長を描いた物語だ。これまで「映像化不可能」言われ、恩田文学の集大成でもある本作を、新鋭・石川慶監督が映像化に挑む。さらに豪華キャスト陣によって、全く異なる背景を持つ4人のピアニストに命が吹き込まれる。

■松岡茉優&松坂桃李が訳ありピアニストに

 主演は、2017年公開の『勝手にふるえてろ』で日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞受賞、是枝裕和の『万引き家族』での好演も記憶に新しい松岡茉優。彼女が演じるのは、かつて国内外のジュニアコンクールを制覇するも、13歳のときに母を亡くし、ピアニストになることから長らく逃げてきた元天才少女・亜夜だ。また、松坂桃李が、社会人となり妻子を持ちながらも夢を諦めきれず、最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーした明石役。さらに、音楽エリートとして超名門音楽院に在籍し、優勝候補最有力の重圧に挑むマサル役に森崎ウィン、今は亡き世界最高のピアニストが遺した謎の少年(風間塵)役に鈴鹿央士といった4人の競演は、本作の映像化への期待に拍車をかける。

■ストーリー

 「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。かつて国内外のジュニアコンクールを制覇し、天才少女として名を馳せていた栄伝(えいでん)亜夜(あや)(松岡茉優)。しかし13歳の時、最大の理解者であった母が突然死去する。以来、長らくピアノが弾けなかった彼女が20歳となった今、ふたたびコンクールへの出場を決心した。音大出身だが楽器店に勤務しながら、今はサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石(松坂桃李)は、自身の才能に限界を感じながらも、妻や息子をはじめ家族の応援を背に最後の挑戦としてエントリーすることに。ある深い怒りと疑念を心の奥底に抱いている。完璧な演奏技術と感性を持ち、名門ジュリアード音楽院在籍中のマサル・C・レヴィ=アナトール(森崎ウィン)は、優勝候補と目されている。幼少期を過ごしていた日本で、ある少女の誘いでピアノ教室を訪れたのが、音楽との出会いだった。フランスのパリで行われたオーディションに突如現れた謎の16歳の少年・風間 塵(じん)(鈴鹿央士) 彼は先頃亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っていた。その演奏を聴いた瞬間、名だたる審査員一同は圧倒され、<凄まじく、悍ましい…悪魔のような>完璧な技術に、かつて経験したことのない衝撃的な感情を抱く。推薦状には、「君たちに「カザマ ジン」という『ギフト』をお贈りする。」と書かれていた。

■作品詳細

 映画『蜜蜂と遠雷』公開時期:2019年秋原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎刊)出演:松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士(新人)監督・脚本:石川 慶配給:東宝

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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