関連記事
米企業、細胞培養鶏肉を年内に市場投入の計画
米国のJust, Inc.(JUST)が年内に細胞培養による鶏肉「Just Meat」を市場投入する計画を示している(製品情報、FOODBEASTの記事)。
Just Meatはニワトリの羽毛からとった細胞に植物性の栄養素を加えて培養したもので、遺伝子組み換えや抗生物質の使用は行われていないという。細胞培養による家禽肉に関しては、昨年米国のMemphis Meatsが世界で初めて成功したことを発表し、試食会も開催しているが、一般向けの販売は2021年までの開始が目標だ。そのため、JUSTの計画が実現すれば細胞培養家禽肉の市場投入が大幅に早まることになる。
ただし、米国では農務省(USDA)や食品医薬品局(FDA)による規制案作成が進んでおらず、年内に米国で発売できる可能性は低いようだ。FOODBEASTの記事では、米国以外の小規模なレストランで近いうちにJust Meatが提供されるようになるとの見方を示している。
JUSTはHampton Creekから社名変更した企業で、植物原料の卵液代用食品「Just Egg」や卵を使用しないマヨネーズ風スプレッド「Just Mayo」などを販売している。スラドでは同社がJust Mayoで「mayo」という単語の使用をFDAに認めさせたことが話題となった。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | サイエンス
関連ストーリー:
培養肉を巡り「肉」の定義を巡る議論が活発化 2018年10月02日
米ミズーリ州、肉代用食品を「meat」として販売することを禁ずる法律 2018年09月01日
卵白の代わりに使える植物性の液体「aquafaba」とは? 2018年08月14日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク