8月の第3次産業活動指数は0.5%上昇 3カ月ぶりに上昇 経産省が発表

2018年10月13日 19:35

印刷

 経済産業省が発表した8月の第3次産業活動指数によると、生活娯楽関連サービスにおけるスポーツ興行関連などが好調だったことで、3カ月ぶりに上昇したことが分かった。

【前月は】7月の第3次産業活動指数は前月比0.1%上昇 「持ち直しの動き」据え置き 経産省

■5月に次ぐ高い水準

 12日、経済産業省発表した2018年8月の第3次産業活動指数は106.0で、7月比0.5%上昇となり、3カ月ぶりの上昇だった。直近の高値となった5月の106.2から2カ月連続で下げたものの、この8月に大きく上げたことで5月に次ぐ水準にまで戻っている。また前年同月比は18カ月連続でプラスとなった。

■スポーツ興行が好調

 前月から上昇した業種は、生活娯楽関連サービス(前年同月比:4.1%上昇、以下同じ)、運輸業・郵便業(1.0%上昇)、卸売業(0.6%上昇)、事業者向け関連サービス(0.5%上昇)、医療・福祉(0.2%上昇)、小売業(0.1%上昇)。生活娯楽関連サービスでは、娯楽業のプロスポーツが試合数の増加、スポーツ施設提供業が先月不振の反動により上昇。飲食店・飲食サービス業では、来客者数の復調などから上昇したという。

■冷房需要の反動で電気業が不振

 不振だった業種は、金融・保険業(1.0%低下)、電気・ガス・熱供給・水道業(2.7%低下)、不動産業(0.5%低下)、情報通信業(0.1%低下)、自動車賃貸業を含む物品賃貸業(0.2%低下)で、低下幅が大きかった電気・ガス・熱供給・水道業は、電気業で冷房需要が高まった先月の反動により低下したという。

■「持ち直しの動き」を継続

 好調の内訳について、業種別では「7月の低下からの反動増」や「7月に比較的調子の良かった業種が反動的に低下した」点を挙げている。また、「勢いの弱くなっている対事業所サービスの動きに対し、水準を大きく上げている対個人サービス」「し好的個人向けサービスの伸張」があったとしており、基調判断は4月からの「持ち直しの動きがみられる」を継続している。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事