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【日本は貧乏になって行く(1)】「若者のクルマ離れ」から見えてくる日本の将来
自動車工業協会が、「2017年乗用車市場動向調査」を4月9日に発表している。「若者の車離れ」が叫ばれているので、その実態がどのようなものかをデータを見て紐解いてみよう。しかしながら、「貧困・高齢化・女性の社会進出」は、現在の日本社会の現実のようだ。このうち説明を要するのは「貧困」についてだが、人手不足・所得の向上が感じられる中で「貧困とは何事か!」と叱られそうだが、その実態を見てみよう。
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「2017年乗用車市場動向調査」は大変詳しいアンケート調査だが、これほど詳細なアンケート調査を活かせる「企画・設計」が出来ているとは思われない。単に「年齢別」ではなく、「ライフステージ別」に集計しているのは良いが、今一歩踏み込んで「ライフスタイル別」とすると意味が出てくるかもしれない。少なくとも、自動車販売の「営業トーク」に反映するべき内容が集計できるはずだ。しかし現状は、この「自動車工業会」のデータそのものを読んでいない営業マンが大多数であろう。
■「車を買いたくない」54%
車を所有していない20代800人に「車に関心があるか?」と聞いてみたところ、「関心がない」と答えたのが57%だった。2015年の調査より12%も減っている。「関心がある」と答えたのは43%で12%増加しているのだ。
また、「購入意向はあるのか?」と聞いた場合、「買いたくない」は54%で5%減っている。逆に、「買いたい」が5%増加して45%なのだ。
しかし、どちらの聞き方でも、「若者(20代800人)」のうち半数以上が「否定的」に答えているのだ。この理由は何なのだろうか?
■結婚すると「買いたくなる」ようだ
“未婚男性の場合、「買いたい」と答えたのが44%だったのに対して、既婚男性は「買いたい」と76%が回答。未婚女性の場合、「買いたい」と答えたのが42%だったのに対して、既婚女性は「買いたい」と53%”が答えた。(日本自動車工業協会 「2017年度 乗用車市場動向調査」より)
この理由には「利便性・必要性」があると考えられ、「趣味としての車ではなく、実用車」の必要性のようだ。結婚すると、子供の世話や買い物など、特に働く女性にとっては必需品となってくるのは、当然と思われる。
次は、クルマを「買いたくない」理由を再確認しよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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