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IoTを活用したスマート賃貸住宅 パナソニックホームズが東京・杉並区に
パナソニック(大阪府門真市)の子会社で住宅関連企業のパナソニックホームズ(大阪府豊中市)は、同社初のIoTを活用した賃貸住宅「Sm@rt Gran(スマートグラン荻窪)」が東京都杉並区に完成したと発表した。スマートフォンを使って玄関の鍵の開け閉めや、室内のエアコンや照明などを遠隔操作できるスマート住居で、同社では今後、東京や名古屋、大阪での普及を目指す。
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完成した賃貸住宅は、JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩約8分のNTT東日本保有地に建てられ、重量鉄骨造5階建て、総戸数42戸。住戸面積は約27平方メートルから45平方メートルで、月額賃料は11万6千円から14万3千円。パナソニック製の家電制御装置「AiSEG(アイセグ)2」を通じて、スマートファンからエアコンや照明などを遠隔操作できるほか、エントランスのオートロックや玄関ドアの鍵の開け閉めもできる。また、荷物が届けばメールで通知が届く宅配ロッカーもあり、このロッカーを使えば、荷物の発送もできる。
NTT東日本と協力して、次世代プランター「IoTプランター」の試験的活用も行う。カメラやセンサーが搭載されたプランターで、カメラやセンサーで得られた温度や照度、土壌の情報に基づき、AI(人工知能)クラウドが最適な栽培アドバイスを行う。AIは160種類の野菜や果物に対応でき、アドバイスに従えば手軽に家庭菜園が楽しめるという。
同社は、今回の住宅を都市圏でのIoT賃貸住宅普及に向けたテストマーケティングと位置付けており、1室をモデルルームにして、IoT賃貸住宅のPRや事業提案に活用していく。
また、親会社のパナソニックは12日、AIの技術やノウハウを有する米国の「BrainofT」社に出資し、AIを活用したスマートホームシステム開発で連携していくことを発表した。
BrainofT社は、室内に設置されたセンサーの情報を元に居住者の行動を予測し、室内の家電製品を自ら制御するシステム「キャスパーAI」を開発。パナソニックは、同社との連携によって、今後もAIを活用したスマートホームシステムの開発に力を入れていく。
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