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アジア大会野球日本代表、スーパーラウンド進出 24年ぶり金メダルへ向けて
ジャカルタアジア大会は28日、野球2次リーグの4試合が行われグループAの日本と中国、グループBの韓国とチャイニーズ・タイペイがそれぞれ勝利を挙げ、スーパーラウンド進出を決めた。
日本は2次リーグ最終戦、タイを相手に24-0の5回コールドという大差で勝利、予選ラウンドを3戦全勝で突破した。2次リーグでは中国、スリランカ相手にも2桁得点で失点も僅に2と、力の差を見せつける内容だった。
但し、30日からのスーパーラウンドでは韓国、チャイニーズ・タイペイとの対戦となり、プロ選手擁する両国には極めて厳しい展開が予想される。
■プロ参加により苦戦が続く
衝撃の敗戦から20年がたつ。
1998年のバンコクアジア大会野球競技決勝、日本は韓国の前に1対13(7回コールド)という大差で敗れた。社会人・学生のアマチュア選手で挑んだ日本に対し、メジャーリーガーを含むプロ選手で固めた韓国に太刀打ちできず涙をのんだ。以降、日本はアジア大会では今なお金メダルに届いていない。韓国同様、チャイニーズ・タイペイもプロ選手を送り込み、1998年大会からは韓国とチャイニーズ・タイペイの2カ国のみがアジアチャンピオンの称号を手にしている。
今大会も日本は社会人のみのチーム構成となっており、大会直前にはダイヤモンドバックスとの契約が報じられた吉川俊平(パナソニック)も代表を辞退と1994年広島大会以来となる金メダルへの道のりは厳しいものと言わざるを得ない。それでも今秋のドラフト候補に挙げられているエース岡野祐一郎(東芝)や4番を打つ笹川晃平はここまで期待通りの活躍をみせており、好調のチームを支えている。
■2年後、東京で金メダルを手にするために
上位4チームで行われるスーパーラウンドを勝ち抜き決勝進出を果たすには韓国、チャイニーズ・タイペイから勝利を挙げる必要がある。
2020年東京五輪で野球競技は正式競技に復帰し金メダルを期待されており、2年後の歓喜を呼び込むためにも、今回のアジア大会で24年ぶりの頂点に登り詰めることが出来るか。30日の初戦は宿敵・韓国だ。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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