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消費税増税前に知っておきたい 家を「楽」にする今どきの最新住宅事情
住宅の購入を考えている人は数字だけに振り回されるのではなく、実際に「住まう」ことを前提にした住まい選びを心掛け、満足のいく住宅を手に入れてほしいものだ。[写真拡大]
2019年10月に予定されている消費税増税の影響で、住宅市場がにわかに騒がしくなってきた。現在の税率8%が適用されるのは2019年3月までに契約した住宅だ。そのため、今年の下半期は駆け込みの本格化が見込まれる。その前哨戦ともいうべきお盆休みの住宅展示場は多くの家族連れで賑わいそうだ。
税率や価格も大事だが、住宅の購入を考えている人はこんな時期だからこそ余計に、数字だけに振り回されるのではなく、実際に「住まう」ことを前提にした住まい選びを心掛け、満足のいく住宅を手に入れてほしいものだ。
とはいえ、満足のいく住宅とはどんな住宅だろう。住宅市場では今、2つの「楽」が注目ワードになっている。
1つめの「楽」は「家事ラク」だ。数年前から、住宅業界だけでなく、家電やキッチングッズなどでもこの「家事ラク」という言葉が頻繁に使われるようになってきた。家事ラクとは、文字通り家事をラクにするための工夫や仕掛けが施されたものを指し、共働き世帯の増加などを背景に、働くママの家事負担を軽減するだけでなく、パパも家事に積極的に参加しやすくなるような、商品の提案が増えている。
住宅業界では、Panasonicがリフォーム分野で「ふれ愛キッチン」「家事楽 ピット」「家事楽設備」の3つのアイディアを軸に家事ラクを強力に推進しているほか、子会社のパナソニックホームズでは「家事楽Style」として、生活動線などに配慮した新築プランの家事ラク提案を展開している。また、木造住宅のアキュラホームの「住みごこちのいい家」シリーズなどでも、家事動線の短縮や洗面室の収納を標準装備にするなど、主婦の意見や調査結果をもとに家事ラクを追求した住宅商品の売れ行きが好調のようだ。
2つめの「楽」は、住んで「楽しい」住宅だ。便利で機能的なだけでなく、近年の住宅のトレンドの1つとして挙げられるのが、ベランダや庭、ガレージなど、外と中の間の中間領域を活かしたコンセプト住宅。便利さや機能性だけではなく、「楽しく暮らす」という提案をふんだんに含んだ住宅は、まさに夢のマイホームといえるのではないだろうか。
前述のアキュラホームなどがこの分野に力を入れており、同社の藤沢展示場(神奈川県藤沢市)では、サーフボードなどのアウトドアスポーツ用品の手入れをしたり、ペットと過ごすスペースなどとしても多目的に活用できる「DOMA(土間)空間」を公開している。また、同社が東京都稲城市で手掛けた全51区画の大規模分譲住宅地「ヒルサイドテラス 若葉台」では、各住宅にマルチパーパスルームを設けたほか、複数邸に一か所、住民同士の共有空間として「コモンスペース」を設けるなど、住宅街全体の中間領域までふんだんに活用し、話題のグランピングをはじめとする楽しい暮らし方の提案を行って注目を集めている。
消費税の増税前に住宅購入を考えている人は、価格や税金対策ばかりに気をとられるのではなく、ぜひこの2つの「楽」を心に置きながら、住宅選びを楽しんでいただきたい。(編集担当:藤原伊織)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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