悪天候で生育不良の野菜、白菜やキャベツ価格は平年の2倍以上 農水省発表

2018年8月5日 17:14

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 農林水産省の発表によると、6月の長雨や日照不足、7月中旬以降の高温や少雨により、多くの野菜が生育不良となり、高値になっていることが分かった。

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■平年並みは、イモ、玉ねぎ、ネギのみ

 3日、農林水産省が、2018年8月の野菜の生育状況及び価格見通しを発表した。現在の生育状況で平年並みとなっているのは、ばれいしょ(ジャガイモ)、里芋、玉ねぎの土物類と、葉茎菜類のネギのみ。また、根菜類ではニンジンの生育が回復傾向としている。

 根菜類の大根は生育が低下。葉茎菜類の白菜、キャベツ、ほうれん草は、いずれも小ぶりの傾向とのこと。また、果菜類では、きゅうり、ナス、ビーマン、トマトに落花を始めとして、日焼け果、着色遅延が発生しているという。

■白菜やキャベツは平年の2倍以上

 7月2日から8月1日の東京都中央卸売市場における指定野菜価格の平年比によると、8月1日時点で特に値上がりしているのが、白菜(平年比:213%、以下同じ)、キャベツ(204%)で、大根(157%)、ピーマン(157%)、レタス(132%)なども高め。ほうれん草(121%)、ネギ(125%)、きゅうり(129%)、なす(126%)、トマト(126%)など、掲載の14品目中10品目で平年比120%を超えている。平年並みの価格は、ニンジン(105%)、里芋(101%)で、平年より安いのは、ばれいしょ(59%)、玉ねぎ(83%)だ。

■8月も高値が続く

 8月の価格見通しでは、大根、白菜、キャベツ、ほうれん草、レタス、きゅうり、ナス、トマト、ピーマンが「高値水準で推移」としている。

 一方、ニンジン、ネギ、里芋は「平年並み」、ばれいしょと玉ねぎは「安値水準で推移」としている。財布に優しいメニューは、カレー、シチュー、肉じゃが、里芋の煮物くらいだろうか。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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