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介護関連製品・サービス市場拡大 25年見守り市場は17年比193.8%
高齢者/介護関連製品・サービス市場予測(画像: 富士経済)[写真拡大]
富士経済は26日、豊富な製品やサービスの品質向上により、介護保険に依存しないビジネスに向かいつつある高齢者/介護関連製品・サービス市場の調査結果を発表した。
■高齢者/介護関連製品・サービス市場は25年に9,254億円
高齢者の人口増加を背景に堅調な拡大が予想されており、市場規模は、2017年の6千億円強から、25年には9,254億円へと成長すると見込んでいる。市場の大部分を占めるのは、以下の3つの部門となっている。
高齢者リハビリテーション関連は、機能訓練や身体介護に重点を置いているリハビリ特化型の規模が大きく、食事や入浴介助を必要としない機能訓練への需要が高いことから今後も順調な拡大が予想される。
生活用品関連は、生活必需品として安定した需要があることから大きな拡大が見込めるという。今後は介護現場負担減の観点から、使い捨て製品の大きな需要が喚起されるとしている。
介護保険対象製品は、介護報酬の改定によりその先行きは不透明であるが、高齢者の人口増加により福祉製品の必要性は高まることから、これまでの制度に頼らない新たなビジネスモデルが確立されれば堅実な需要が見込めるとしている。
■注目市場
見守り市場は、現時点では高齢者施設での需要が高いが、在宅介護の拡大や独り身世帯の増加により、高齢者施設以外での活用拡大が期待されている。25年には、17年比93.8%増の124億円になると予測。
一方で、見守りを受けることに対して抵抗感は根強いことから、実証実験による有用性のアピール、見守り機器の導入に関する前向きな施策などへの後押しも必要とされるとしている。
■ケアマネージャーが奨める介護保険対象外製品・サービス
ケアマネジャーへの意識調査では、介護保険対象外の製品やサービスであっても、利用者の生活の向上のために推奨していることが分かったという。
介護保険対象外製品のなかで奨める商品として、介護シューズなど「高齢者向けシューズ」が最も高く、介護保険対象外のサービスに関しては、「食事宅配サービス」が最も高かったとしている。
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