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ミニ潜水艦でタイの少年達を救う!スペースXのマスク氏がミニ潜水艦の動画公開
●これが少年たち救出の究極アイテム!
アメリカの宇宙開発企業、スペースXのCEOイーロン・マスク氏は、7月8日(現地時間)‘ミニ潜水艦’の動画をツイートした。これはタイで洞窟に閉じ込められた13人の少年らを救うために製作したもの。スペースX社のロケット、ファルコン9の液体酸素移送管を利用したミニ潜水艦で、この中に少年を入れて救出するというものだ。
液体酸素移送管製のミニ潜水艦は人間ひとりがやっと入れるスペースだが、4つの空気/酸素ポートを搭載し、重量は40キログラム以下とのこと。このミニ潜水艦に少年を入れて、数名のダイバーが運んでいくというプランだ。マスク氏は6日にこのアイデアを発表しているので、何と48時間で実用化したことになる。
Simulating maneuvering through a narrow passage pic.twitter.com/2z01Ut3vxJ
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年7月9日
●救出作戦に間に合わなくても、将来的に宇宙空間で利用
公開されたツイッター映像を見る限り、人が入っての実証実験は成功しているようだが、あくまでプールでの実験だ。実際には1時間以上潜っていなくてはいけないようなので、救出作戦に採用されるかは不明だ。それでも数名のエンジニアがタイに到着しているとの報道もある。
ただうれしい報道としては、タイでの救出作業は9日(日本時間)には4人が別の方法で救出さた。続いて残された少年たちも順調に救出されている。
マスク氏はこのミニ潜水艦を改良することで、「宇宙での脱出ポッド」に応用することもできるとツイートしている。それにしても、このアイデア、行動力には目を見張るものがある。
●スペースXは世界最大の宇宙開発企業。火星への移民も視野に。
スペースXは世界の民間のロケット会社の中で最大手として君臨している。2002年創業で、2012年には国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングを民間機として初めて成功させた。同社の最大の特徴は、ロケット、ファルコン9の第1弾ロケットを回収し、再使用していることだ。そのためロケット打ち上げ費用の大幅なコストダウンを可能にした。
2016年には火星への有人による輸送システム、インタープラネタリー・トランスポート・システムを発表した。火星探査をして移民も実現するかもしれない。目標は2020年代に1号機を打ち上げるとのことだ。(記事:norijun・記事一覧を見る)
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