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ワイン出荷数量、2017年は37万キロリットルで10年前の1.6倍に
メルシャンが発表した日本のワイン動向によると、2016年のワイン消費量は前年比微減だったものの、2017年の出荷数量は依然として高い水準にあり、表示基準が定められた日本ワインの生産量も増加していることが分かった。
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■2016年ワイン消費量は微減も高水準を維持
29日、メルシャン2016、2017年の日本のワインに関する動向を発表した。2016年の日本のワイン消費量は35万2,492キロリットルで前年比95.2%だった。内、国内製造分が10万8215キロリットル(前年比98.1%)、輸入分が24万4,227キロリットル(同94.2%)。いずれも前年から減少しているものの、まだ高い水準にあることが分かった。資料では、2012年以降を「第7次ワインブーム」とし、その特徴を「低価格輸入ワイン市場拡大」としている。
■ワイン課税数量は10年前の6割増し
2017年のワイン課税数量(出荷数量)は37万6,586キロリットルで前年比103.3%だった。内、国内製造ワインは11万7,954キロリットル(前年比105.2%)、輸入ワインは25万8,632キロリットル(同102.4%)で、10年前(2007年)と比較して、国内製造ワインは148%、輸入ワインは167.0%、合計で160.6%の増加となっている。
■スティルワインの輸入トップはチリ
2017年のスティルワイン(非発泡性ワイン)の輸入先で最も多かった国はチリの5万5,519キロリットル。次いで、フランス(4万5,523キロリットル)、イタリア(3万3,590キロリットル)、スペイン(1万9,761キロリットル)、オーストラリア(7,144キロリットル)、アメリカ(6,876キロリットル)などとなっている。
2014年までは長くフランスが1位、イタリアが2位を続けていたが、2010年頃からチリワインの輸入が増え、2013年に2位、2015年に1位となって以降、3年連続で国別輸入数量1位が続いている。
■スパークリングワインの輸入トップはフランス
2017年のスパークリングワインの輸入先で最も多かった国はフランスの1万3,730キロリットル。次いで、スペイン(9,124キロリットル)、イタリア(6,752キロリットル)、チリ(2,960キロリットル)、オーストラリア(2,156キロリットル)、メキシコ(576キロリットル)などとなっている。
長くフランスの1位が続いているが、2007年は輸入量全体(2万697キロリットル)の約半分をフランス(9,898キロリットル)から輸入していたのに対して、2017年は全体(3万6,353キロリットル)の3分の1程度となっており、フランスからの輸入量もふえているものの、それ以外の国からの輸入も増えていることが分かる。
■日本ワインは1万5,849キロリットル
「国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造された」日本ワインの2016年における出荷量は1万5,849キロリットル。日本国内でのワイン流通量の約4.8%に過ぎないものの、2018年10月30日から表示基準が適用開始となることで、日本ワインのブランド力が高まると同時に海外展開への後押しとなることが期待されているという。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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