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シンガポールはスパイ暗躍の舞台に 米当局は中国諜報工作に対策=米メディア
*16:37JST シンガポールはスパイ暗躍の舞台に 米当局は中国諜報工作に対策=米メディア
6月12日米朝首脳会談に向け、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は10日までに開催国であるシンガポール入りした。最初の会談は両首脳と通訳だけになるといわれている。密室の会談内容を知るため、暗躍する中国スパイの存在も見え隠れする。米政府関係者は米メディアの取材に対して、期間中に中国側がスパイ工作をすることを念頭に置いているという。
元米情報局者はNBCニュースに対して、実現すれば歴史的な会談となるシンガポールは今、スパイ暗闘の舞台でもあると述べた。
参考特集:中国共産党のスパイ工作 www.epochtimes.jp/special/40/
米情報当局者は、中国はシンガポールのホテル従業員からウェイター、レストランやバーテンダーなどを雇い、在島の米当局者と接触し、情報を中国へ送るとみている。
また、スパイカメラなどの諜報機器を会談会場やホテル内に設置することや雇用者に装着させることも考えられるという。
米国政府組織の一つ国家スパイ防止センターのディーン・ボイド報道官は最近、「中国は積極的なスパイ活動を続けており、ますます洗練された技術を駆使している」と警戒を強めていると強調した。
報道官は、中国駐在の米国政府上級職員3人が泊まるホテルのキーは工作されていたとの最近のケースを報告した。職員は、ドアを開錠できないカードキーを不審に思い米国安全保障当局に送付したところ、カードには諜報機器が内蔵されていたという。
報道官は、中国では諜報装置であるICチップを導入したクレジットカード、イベント配布品、カードキーなどで、外国政府高官らの会話内容を傍受していると述べた。また、中国側のスパイ活動は通常のスマートフォンでも可能なため、米当局者は諜報活動を強く懸念する場合、周辺者に電池パックを外すよう求めるという。
NBCニュースに語った米当局者の話によると2017年、トランプ大統領と習近平主席の米中首脳会談でも、米安全保障当局は関係者に対して「あらゆるスパイ工作の可能性」を説明したという。
その7カ月後、トランプ大統領の訪中の説明では警戒レベルをより引き上げた。中国滞在期間中のすべては中国当局に「追跡され、記録され、監視されている」と仮定して行動するようにとの警告が出されたという。
また、中国滞在期間中、「友好の証」として中国側からピンアクセサリーをプレゼントされたが、諜報機器が内蔵されている可能性が高いとして、米当局関係者はピンを身に着けることを避けたという。
サイバー攻勢による諜報活動も動きを見せる。米セキュリティ企業のFireEyeは6月5日、米朝首脳会談を前に、中国共産党政府が後ろ盾と疑われる、中国と北朝鮮のハッカー集団が韓国政府機関を狙ったサイバー攻撃を強めていると報告した。
(編集・佐渡道世)
【ニュース提供・大紀元】《HT》
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