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トヨタ・モビリティ基金、インドで地下鉄駅へのアクセス向上目指す 6都市で
ハイデラバード市の地下鉄駅前の風景。(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]
トヨタ・モビリティ基金は、ワシントンD.C.に本拠地を置く非営利団体ワールド・リソース・インスティテュートと共同で、インド6都市において、地下鉄の駅へのアクセス向上プロジェクトを実施することを発表した。
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今回のプロジェクトは、2016年12月からインド・カルナタカ州ベンガルールで地下鉄の利用客増加と共に交通渋滞の緩和を目的に実施したプロジェクトを、他の都市でも実施するプロジェクト。「自宅と駅(ファーストマイル)」「駅と目的地(ラストマイル)」のアクセス向上に向けて、「地下鉄駅へのアクセスに関する調査を行い、問題、真因の特定」「調査結果や、他地域での事例等を共有するワークショップの開催」「様々な立場の方が参加可能なアイデアコンテストの実施」「ソリューションの試行、効果の検証、結果の共有」の5つの取り組みを実施。地元政府や起業家、IT企業、市民といった様々な立場の代表者と連携し、革新的な課題解決を目指す。
2018年度は、最初のプロジェクトとして6月から2019年1月にテランガーナ州の州都ハイデラバードでの実施が決定。ハイデラバードはIT中核都市として急速に発展を遂げてきた。その一方で渋滞が深刻化しており、地元政府は地下鉄などの公共交通機関の整備や利用促進に向けて活動している。
トヨタ・モビリティ基金の早川茂事務局長は、ベンガル―ルでのプロジェクトの経験を活かし、「ハイデラバードにおいても、地元政府、IT企業、NPOなど様々なパートナーと協力しながら進めていく」と語り、「大規模都市と、中規模都市といったタイプが異なる都市でのプロジェクトを通じて、インドにおける鉄道、地下鉄、自動車等、多様な交通手段が共存する最適なモビリティモデルを探求」すると述べている。
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