日米欧の注目経済指標:日本の1-3月期GDP改定値は上方修正か

2018年6月2日 14:51

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記事提供元:フィスコ


*14:51JST 日米欧の注目経済指標:日本の1-3月期GDP改定値は上方修正か
6月4日-8日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■6日(水)午後9時30分発表予定
○(米)4月貿易収支-予想は−505億ドル
参考となる3月実績は-490億ドルで赤字幅は2月の-577億ドルから縮小した。また、4月分の前渡し商品貿易収支は-682億ドルで赤字額は3月実績をわずかに下回った。4月については、商品貿易赤字額が3月実績をわずかに下回っていることから、全体の収支は3月実績に近い数字になるとみられる。

■7日(木)午後6時発表予定
○(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産確報値-予想は前年比+2.5%
参考となる改定値は前年比+2.5%で伸び率は速報値と一致。2017年10-12月期との比較で成長率は鈍化しており、確報値が上方修正される可能性は低いとみられる。参考データとなる3月のユーロ圏鉱工業生産は前月比+0.5%となったが、市場予想を下回っており、成長率の鈍化を示唆する数値となったことも上方修正の可能性が低いことを示唆している。

■8日(金)午前8時50分発表予定
○(日)1-3月期国内総生産改定値-予想は前期比年率−0.5%
参考となる一次速報値は年率換算で-0.6%に落ち込んだ。消費、設備投資、住宅投資、輸出の伸びも鈍化した。1-3月期法人企業統計・設備投資ではソフトウエアを除く数字が市場予想を下回っており、設備投資は改定値で下方修正される可能性があることから、全体の数字は一次速報値と大きな差はないと予想される。

■8日(金)発表予定時刻は未定
○(中)5月貿易収支-4月実績は+1828億元(人民元ベース)
参考となる4月実績では、輸出額は前年比+3.7%、輸入額は前年比+11.6%だった。輸出額は3月に大幅増となったものの、鈍化基調にある。輸入はまずまず順調であると予想されており、5月の貿易黒字額は4月実績を下回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、4日(月):(欧)4月ユーロ圏生産者物価指数、5日(火):(米)4月JOLT求人件数、(米)5月ISM非製造業景況指数、(欧)4月ユーロ圏小売売上高、8日(金):(日)4月経常収支、(米)4月卸売売上高。《FA》

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