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22年ぶりの新作はどう?「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」が描いたもの
「ジュマンジ」の世界に引きずり込まれ、現実とは違う背格好になる子供たち。(c) 2018CTMG. All Rights Reserved.[写真拡大]
■4月上映の中でプッシュしたいのが「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」
4月から上映される映画には、ゴールデンウイークを見据えた作品が多く並んでいる。特に「名探偵コナン」の新作は事前情報などにも力を入れており、ファン以外の人たちも足を運ぶことが予想される。
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しかし、個人的に4月の上映スケジュールの中で目に止まったのは「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」だ。映画好きの人ならば「ジュマンジ」というキーワードには反応するだろう。この作品は22年前にロビン・ウィリアムズ主演で話題となったアドベンチャー映画。それを元に新しい「ジュマンジ」が2018年に上映される運びとなったのだ。
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を製作した監督も「過去作を知っている人に楽しんでもらいつつ、新しい『ジュマンジ』を作り上げる」という意気込みで作られた本作。具体的にはどのような作品になったのだろうか。
■「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のあらすじ
1996年、ある青年が「ジュマンジ」という双六式のボードゲームを拾ってくる。しかし、彼はテレビゲームに夢中でボードゲームには見向きもしなかった。その夜、部屋に置いたままの「ジュマンジ」から妙な音が聞こえてくる。音が気になった青年が箱を開けると、なぜかボードゲームがゲームカセットに変化していた。不思議に思った青年がそのゲームを起動すると、不思議な緑の光に部屋が包まれてしまったのだったー。
時が経って2018年。高校に通うオタクのスペンサー、彼をいいように扱うフリッジ、携帯中毒のべサニー、口ごたえばかりするマーサは4人そろって校長室に呼び出されていた。彼らは同時に問題行動を起こし、その罰として地下室でゴミ処理をすることになる。すぐに飽きたフリッジが倉庫を漁っていると、「ジュマンジ」というカセットがささっている古いゲーム機が放置されていた。
ゲームが気になったスペンサーが起動すると、すぐに全員がそのゲームに参加することになる。そのゲームで使う登場キャラクターを選択すると、みんな緑の光に包まれてゲームに吸い込まれてしまった。スペンサーが目を覚ますと、なぜか筋肉隆々のマッチョな男になっていた。周りは見知らぬジャングルな上に、次々と見ず知らずの人間が現れる。しかし、彼らこそがゲームキャラになってしまったフリッジ、べサニー、マーサだった。
彼らはゲーム世界から脱出するため、そして呪われた世界を元に戻すため、自分たちに設定されたスキルを活かしながら各ステージをクリアしなければならない。身体は大人でも中身は子どもたちの冒険が、今はじまろうとする。
■現代の「ゲーム」を融合させたアドベンチャー映画
22年の時を経て復活した「ジュマンジ」だが、ところどころにオリジナルの要素が組み込まれていたのは嬉しい点だ。はじめに主要人物がゲームに吸い込まれる、ロビン・ウィリアムズが劇中で暮らしていた家の登場、さらにはBGMなどはオリジナルを知っているからこそにやけてしまう部分だ。
その部分に現代のゲームを上手く組み込んだのは、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の新しい点だろう。ゲームキャラとはいえ外見は全く違う人間になることで、少年・少女が別の人生を直接体験することになる。それによる人間的な成長が描かれているだけでなく、「テレビゲーム」のお約束を生かしたギャグも笑わせてくれる。
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」は、オリジナルを知っているなら見ていただきたい映画だ。しかし、現代の新しい「ジュマンジ」として新鮮な気持ちになれる不思議な映画でもある。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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