ソニー、薄型軽量のA5サイズ電子ペーパー「DPT-CP1」 約1万ファイル保存可

2018年4月18日 07:05

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デジタルペーパー『DPT-CP1』(画像: ソニーの発表資料より)

デジタルペーパー『DPT-CP1』(画像: ソニーの発表資料より) [写真拡大]

 ソニーは16日、高解像度電子ペーパーディスプレイ搭載のデジタルペーパー「DPT-CP1」を6月上旬に発売すると発表。厚さ約5.9mm、質量はA5ノート2冊分とほぼ同じ約240g、画面サイズはA5相当の10.3インチで、電子書籍を読み書きできる10インチ相当のものとしては、世界で最も薄く最も軽いデジタル端末になるという。約1万ファイルのPDFドキュメントが保存可能だ。

【昨年には】ソニー、世界最薄最軽量の新型デジタルペーパー『DPT-RP1』を発売

 ディスプレイ表面には独自開発のノンスリップパネルを採用し、書き心地はこれまでの製品より紙に近くなっている。画面は滑りにくく、適度な抵抗感があり、2種類の芯から好みの書き味も選べる。A5サイズと小型なためハンドバッグなどに簡単に入り、移動中に取り出す時も煩わしさはない。

 また新たに導入されるスマートフォン用のアプリケーション「Digital Paper App for mobile」を利用すれば、パソコンを介さずにスマホともデータ転送が可能。スマホにダウンロードしたPDFドキュメントの端末上での閲覧、添削作業などが行える。

 手書きしたドキュメントをクラウドサービスにアップロードする、もしくはメールに添付して関係者と共有することもできる。さらにNFC対応のスマホなら、端末にかざすだけで接続される。

 デジタルペーパーは業務の効率化に大きく寄与する。従来はプリントアウトしていた書類をデジタルのまま使えるうえ、共有もしやすい。教材や論文、メモ、資料、マニュアルなど、様々な文書をより簡単に扱える。

 大量の電子文書を手軽に持ち運べる点は、特に論文や文献などを多く扱う大学教員、医師、弁護士といった人々の需要に応える。医療や製造現場などにおけるペーパーレス化にも貢献する見込みだ。小型化やスマホとの連携機能搭載により、学生やビジネスマンへの訴求効果も期待できる。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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