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四国電力、伊方原子力発電所2号機の廃止を決定
四国電力は、伊方原子力発電所の2号機の廃止を決定したと発表した。同2号機は愛媛県西宇和郡伊方町にある加圧水型軽水炉である。
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営業運転開始は1982年3月19日。つまり、既に36年を経過している。といっても、2012年の定期検査以来停止状態が続いているので、つまり現在は運転していない。
福島第一原子力発電所事故以来、日本では、原子力発電所の運用期間は原則40年以内とし、40年を超える場合は原子力規制委員会の認可を得た場合に限り20年以内の延長を認める、としている。
運転をしていなかった期間は運用期間の計算から除外されるわけではない。従って2022年までという扱いで運転再開をするか、原子力規制委員会の厳しい審査をクリアできるように改修などを施して60年稼働を目指すか、それとも廃炉するか、いずれの選択をするかで議論が続けられてきたわけであるが、このたび、経済性その他の問題を総合的に勘案し、廃止の運びとなったものである。
なお、仮に安全対策をするとなると、この2号機に固有の問題として、タービン建屋の耐震補強、非常用海水取水設備の造り替えなど、非常に大規模で、かつ長期間を要する耐震対策工事が必要であったとのことだ。
四国に作られた原子力発電所は歴史上伊方発電所のみで、1号機から3号機までが存在する。1号機は既に廃炉が決定され、そのための処理が進められている。2号機は上記の通りであり、今後1号機とともに廃炉が進められていくことになる。3号機は1994年に運転を開始したもので、単純に40年後とすると2036年、つまりまだ18年の猶予を残し、これも2012年から停止されていたのだが2016年に再稼働している。
四国電力は、3号機に関しては重要な基幹電源として位置づけ、安全な運転に万全を期する、としている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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