2つの「恋愛」が進行する中…… 展開が読めない「anone」8話

2018年3月9日 09:05

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どのような親子よりも親子らしい関係を気付いているハリカと亜乃音(c)日本テレビ

どのような親子よりも親子らしい関係を気付いているハリカと亜乃音(c)日本テレビ[写真拡大]

■今後の展開が読めなくなってきた「anone」8話

 2018年1月から日本テレビ系列で放送されている「anone」の第8話が3月7日に放送された。ハリカたちがどんどん偽札作りにのめり込んでいく過程が中心となる中、ハリカや舵の恋愛模様なども描かれている。しかし、徐々に彼らの幸せが崩壊していく展開がラストには用意されていた。

■幸せにみえるハリカたち、それを疑う万平

 偽札をきっかけに出会った亜乃音(田中裕子)とハリカ(広瀬すず)、持本舵(阿部サダヲ)、青羽るい子(小林聡美)はすっかり家族のような時間を過ごすようになっていた。同じテーブルで食事やゲームを楽しむようになっていたが、中世古(瑛太)の指導の元で偽札作りは止まることはなかった。

 その動きを不審に感じ始めたのが、亜乃音の仕事先である法律事務所所長の万平(火野正平)だ。彼は亜乃音がしきりに一万円札を気にしていたり、亜乃音たちが4人そろって自販機前で実験しているところも目撃している。万平は亜乃音のことが気になってずっと見守り続けていただけに、その微妙な変化が気になって仕方なかった。

 また、偽札作りの現場もハリカ以外の人間にもバレ始める。玲(江口のりこ)やその息子である陽人にも目撃されるが、玲はその様子を気にしない様子だった。彼女にとっては中世古の偽札作りよりも、一緒に生活してくれる人が必要だった。しかし、玲は中世古との恋愛を亜乃音に反対され、ますますその溝が深くなってしまう。

■不穏な動きの中で人間関係にも変化が

 偽札作りが進む中、ハリカはゲームアカウントを通じて茉歩(藤井武美)に呼び出される。彼女はハリカと彦星(清水尋也)の関係が気になり、わざわざ呼び出して色々と問い詰める。しかし、ハリカにとっては彦星に自分以外の女性がいるという事実に驚きを隠せなかった。

 しかし、茉歩は彦星に黙ってハリカに会っただけでなく、治療費に関しても何の相談もなく支払うと約束していた。そのことに激怒すると同時に、ハリカに茉歩との関係を勘違いされることを恐れた。そこで、彦星は茉歩からハリカの番号を聞き出してはじめて電話をする。大人になってはじめて肉声でやり取りをする2人は初々しく、気持ちが通じ合っていることを確認する。

 ハリカたちだけでなく、同じ屋根の下で暮らしていた舵とるい子の関係にも変化が生まれ始める。るい子は自分に自信を持てない舵に対して「本人が気づいていない魅力に気付いたとき、その人を好きになれる」と元気付ける。しかし、2人は偽札作りに関しては理解し合うことができず、舵はますます偽札作りに熱中してしまう。

■ラストの中世古が狂気的過ぎる

 ドラマのラストでは、ついに偽札を作り上げるハリカたち。しかし、偽札の実験に失敗してしまい、先導してきた中世古は焦ってしまう。焦りが出て無造作に偽札を作っていると、そこを万平に偶然にも見られてしまう。ついに自首するかと思いきや、偽札を見た万平を中世古が殺そうとするシーンまで映された。

 前半の幸せそうな展開から一転し、ラストは殺伐とした展開。話数も残り少なくなっている中、どこに着地するのか気になるドラマとなっている。

 「anone」は水曜22時、日本テレビ系列にて放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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