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太陽系外惑星を新たに15個発見、水がある可能性も 東京工業大の研究
東京工業大学 理学院 地球惑星科学系の平野照幸助教、宮川浩平大学院生、佐藤文衛准教授、同大学・地球生命研究所(ELSI)の藤井友香特任准教授らの研究チームが、NASAの観測データを分析し、さらに地上で望遠鏡観察を行うことによって、15個の未発見の太陽系外惑星を発見した。
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太陽系以外の恒星系にも当然、われわれの太陽系と同じように惑星があることは古くから予測されてはいたが、直接的な観測が可能になったのはかなり最近、20世紀の終わり頃からのことである。
惑星とは何なのかについて必ずしも厳密な定義は存在しないなどの問題があり、従って数え方も確立されてはいない部分があるが、大まかにいうと現在発見されている太陽系外惑星の数は、3,000前後である。
今回発見された惑星は地球から200光年ほど遠く、太陽より若干温度の低い恒星の従星である。ハビタブルゾーン、すなわち地球型惑星と同じ条件を備え得る距離やその前後にあり、確認された範囲では、一番外側の惑星K2-155dは惑星と恒星の温度と距離が適度であり、液状の水が存在する可能性があるという。
系外惑星の探査手段はいくつもあるが、今回用いられたのはトランジット法である。簡単に説明すれば、惑星が恒星の前を通過するときに起こる蝕を利用して惑星の存在を感知するという手法だ。
惑星が3,000前後発見されているとはいえ、地球型惑星である可能性のある星は、発見された範囲ではこれまで100あまりに過ぎない。K2ミッションと呼ばれるNASAによる観測事業はまだ続けられており、また4月には次世代探索衛星TESSの打ち上げなども予定されているので、今後も地球型惑星の発見に向けて研究が継続されることとなる。
なお研究の詳細は、アメリカの科学誌誌「Astronomical Journal (アストロノミカルジャーナル)電子版」に掲載されている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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