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DNPなど、セルフ健康測定実施 世界初「手のひら皮膚ガス測定装置」採用
新型ヘルスキオスク端末の概要。(画像: 大日本印刷の発表資料より)[写真拡大]
大日本印刷(以下、DNP)とNTTドコモ、スマートサービステクノロジーズは14日、新型「ヘルスキオスク端末」を開発し、DNPの社員100名以上を対象に同端末の実証実験を実施することを発表した。同端末では、利用者自身が手軽にセルフ健康測定を行えるとしている。
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期間は2月14日より3月31日まで。測定項目は身長、体重、BMI、体脂肪率、体温、血圧、脈拍、脂肪代謝レベル、アルコール摂取有無の計9項目。3社は健康経営ソリューションの提供に向けて、同端末をDNPの職場に提供し、従業員の健康意識向上や健康増進への有用性を検証していくとしている。
利用方法はIDカードで個人認証を行い、画面の案内に従いながら備え付けの各種センシングIoTデバイスや健康機器を自身で操作し、健康測定していくという。
なかでも脂肪代謝レベルとアルコール摂取有無の測定については、ドコモが研究開発した世界初の「手のひら皮膚ガス測定装置」を採用。肥満に関連する脂肪代謝レベルを可視化するなど、世界最先端のセルフ健康測定を実現しているという。
測定結果はその場で画面表示される他、プリントアウトやWebでの閲覧も可能。今後は測定データと社員食堂で摂取したデータを紐づけ、食塩やたんぱく質、脂質などの情報と連携した健康管理システムも目指していくとしている。
旧型からの改善点としては項目数を9項目に絞り、ユーザ1人あたりに要する全項目の測定時間を2~5分と大幅な時間の短縮を実現させている。測定方法に関しても座った状態での測定が実現したことで、測定精度がより安定するという。
またこれまでは脂肪代謝レベルとアルコール摂取有無の測定に、ストローを使った呼気の吹き込みが必要とされていたが、手のひらをかざすだけで測定が可能になっている。これにより高齢者による困難な呼吸吹き込みや、消耗品であるストローの在庫管理といった問題が解消されるとしている。
従業員の健康が会社の業績に効果を及ぼす「健康経営」の考え方が広がりをみせつつある。会社が負担する健康保険料の減少にもつながると同時に、企業イメージの上昇などブランディングにおいても効果が大きいからだ。今後も従業員の健康と経営の結びつきがさらに強まると見られている。
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