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【新規上場(IPO)銘柄】ヴィスコ・テクノロジーズは第3四半期利益が年計画を上回り好調、突っ込み場面は買い妙味
ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>(JQ)は、昨年12月13日に東京証券取引所JASDAQに上場。同社は、筐体型画像処理検査装置を開発、製造及び販売をしている。画像処理検査装置は、様々なモノづくりの現場において、検査対象物の傷、汚れ、異物などの外観上の欠陥を検出する目的で多く利用されており、FA(ファクトリーオートメーション)向け画像処理システムとも呼ばれている。日本国内の製造業の現場では、画像処理検査装置が普及しつつあるが、未だに人手に頼った目視検査を実施している製造現場もあるほか、中国、東南アジア、南米などの新興国の製造業の現場では、日本国内の製造現場と較べて目視検査を主とした製造現場が多数あり、人件費の抑制や製品品質の安定化に向けて画像処理検査装置の導入が進みつつある。
同社の主要顧客の事業領域である電子部品業界では、同社に関連深い半導体・スマートフォン向けの電子部品・デバイスなど幅広い分野で設備投資が増加傾向にあるほか、米国向けの自動車や自動車部品も増加傾向にあり、同社の製品をはじめとする外観検査装置が使用される機会が増大している。好況な事業環境のもと、同社の画像処理検査装置であるVTV-9000の機能強化を推し進めたことから売上は堅調に推移している。
2月7日に発表した今2018年3月期第3四半期業績実績は、売上高24億4000万円、営業利益3億9600万円、経常利益3億5300万円、純利益2億4900万円に着地。
今18年3月期業績予想は、売上高31億0100万円(前期比7.7%増)、営業利益3億7900万円(同7.8%増)、経常利益3億0800万円(同14.0%増)、純利益2億1400万円(同5.6%増)を見込む。年間配当予想は、未定(前17年3月期は期末一括1円を実施)としている。
株価は、上場2日目の昨年12月14日に公開価格4920円の3倍の1万5000円で初値をつけ、同28日高値は4万3900円と上昇。その後は5日移動平均線が25日移動平均線を下抜きやや調整含みとなっている。第3四半期業績は年計画を上回り好調だが、好材料出尽くしと受け止められた感はある。人手不足に伴う工場の自動化ニーズの高まりを背景に、電子業界や自動車業界以外にも画像処理検査装置の需要拡大が見込まれており、来3月期も業績好調が続く見通し。需給の改善を待つところだが、ここからの突っ込み場面はリバウンド狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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