あの『バイプレイヤーズ』がプライムタイムに帰ってきた!

2018年2月8日 17:35

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 テレビ東京で2017年1月から放映され、大反響を呼んだドラマ『バイプレイヤーズ』が帰ってくる。

 2月7日から放送された『バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら』が、早くも大注目を浴びている。

 前作では、6人(遠藤憲一・大杉漣・田口トモロヲ・寺島進・松重豊・光石研)の名脇役がシェアハウスで共同生活を送るという内容で、おじさん萌えという言葉も定着するほどのブームとなった。特に業界内での評価が高く、多くの俳優(主役級の人も含む)が出演したがったと言われており、DVDも大ヒットとなっているのだが、今回はさらにパワーアップ。

 なんと、テレビ東京が初めての朝の連ドラ『しまっこさん』を作ることになり、オファーを受けた5人(寺島進はスケジュールの都合で出演せず)がロケ地に向かう途中、間違えて無人島に漂着してしまうという、ぶっとんだ内容になっている。テレ東も、わざわざ、存在しない『しまっこさん』のHPを作るなど、力が入っており、早くもゲスト出演で吉田羊、小日向文世、岡田将生など、人気・実力を兼ね備えた豪華メンバーが発表されている。

 バイプレイヤーの人気の秘訣は、ふざけた設定のコメディでありながら、演技力あるキャストの個々の心情を綺麗に救い上げた丁寧な脚本で、見ている者を釘付けにしてしまうギャップだろう。役者バカの意地やプライドを、さらりと見せつけられてしまうと、ますます俳優たちのとりこになってしまうというのが、ドラマウォッチャーたちの感想だ。

 前作は深夜帯の放送だったが、今回はプライムタイムの21時54分からの1時間の枠となっており、渋いおじさんたちの、かわいいわちゃわちゃが、より濃厚に楽しめそうである。

 それにしても、ここ最近のテレ東のドラマは攻めまくっている。大ヒットになった『勇者ヨシヒコ』シリーズに、松重豊をスターダムにのし上げた『孤独のグルメ』、小劇団の若手脚本家と新進気鋭の映像作家をコラボさせた『下北沢ダイハード』といったサブカル層をがっつり取り込みつつ、『モブサイコ』『オーマイジャンプ』『電影少女』と乃木坂のメンバーを起用して、アイドルファンにも支持されるという攻めの姿勢は、これからも大いに期待できそうだ。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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