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京セラ、神戸鋼、キーエンスなど/本日の注目個別銘柄
<7752> リコー 1223 +124大幅続伸。第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は260億円で前年同期比2.2倍、市場予想を大きく上回った。通期予想は100億円から200億円に上方修正、経費削減活動の成果によるSG&A減少が上方修正の主因。構造改革費用の計上タイミングなどで四半期の収益のぶれは大きくなりやすく、10-12月期の大幅な上振れにサプライズは小さいが、構造改革効果が徐々に顕在化しているとして評価が高まる状況。
<5406> 神戸鋼 1212 +66大幅続伸。18.3期の通期経常利益予想を500億円から600億円に増額修正、市場コンセンサスに近い水準まで引き上げた。未定としていた純利益は450億円と予想。経常益の上振れは織り込まれていたが、ユーザーから多額の補償金等の要求は寄せられていないことで当期利益も公表しており、目先の安心感に繋がったもよう。なお、データ不正に関しては、米国当局からの訴訟が来期以降の懸念材料として残る。
<2317> システナ 4570 +700ストップ高。第3四半期決算を発表、累計営業利益は37.1億円で前年同期比41%増益、通期計画に対する進捗率は84.4%に達している。IoT関連の開発引き合いが旺盛なほか、クラウドと絡めたモバイル端末のリプレース案件が増大した。上半期と比べて増益率が一段と拡大していることが評価されている。また、期末配当金も従来計画比4円増額となる25円にする方針。
<7518> ネットワン 1864 +206大幅続伸。第3四半期決算では、10-12月期営業利益は15.5億円で前年同期比2.7倍となり、9億円程度であった市場予想を大きく上回った。収益性重視の戦略が奏効する形になっている。営業利益率の改善傾向が続いており、今期業績の上振れ期待などにつながる形へ、受注はややマイナス成長となったが、地方自治体特需の反動減を考慮すると健闘しているとの評価に。
<6971> 京セラ 7007 -493大幅反落。第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は395億円で前年同期比18.5%増、市場の期待値は400億円超の水準であったとみられる。通期計画は最終利益のみ下方修正で営業利益は1350億円を据え置き、市場コンセンサス1440億円から上方修正期待もあっただけに、ネガティブに捉えられたもよう。セグメント別では、ソーラーエネルギー事業の不振で生活・環境セグメントが下方修正されているようだ。
<6861> キーエンス 67380 -1290反落。第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は723億円で前年同期比41%増益、市場予想を50億円程度上回り、10-12月期としては過去最高水準に。市場コンセンサスの通期予想に対して順調な進捗ともなっている。ただ、ポジティブではあるもののサプライズは限定的、依然業績予想は未公表で配当予想も不変であるため、短期的な材料出尽くし感へとつながってしまったようだ。
<4452> 花王 8115 +397大幅続伸。昨年12月以降の7600-7800円のボックスレンジを突破。前12月期決算を発表、営業利益は2048億円で前期比10.4%増、ほぼ業績観測報道に沿った着地。中国における乳幼児用紙おむつの販売が好調に推移しているようだ。18.12期計画は2150億円で同5.0%増益、配当金も10円増配の120円を計画。原材料費上昇などのコストアップが警戒された中、市場想定線の業績見通し受けて安心感が先行。
<4902> コニカミノルタ 1037 -78大幅反落。第3四半期決算を発表している。10-12月期営業利益は86億円で前年同期比45.8%減益、100億円程度であった市場予想を下回った。通期計画は480億円を据え置き、市場予想を上回る水準だが、資産流動化や構造改革を進めている段階であり、評価はしにくいとの見方に。事務機器事業の厳しい環境が続いていることに加え、構造改革の成果を見極めるには時間を要するといった指摘も。
<6952> カシオ計 1572 -134大幅反落。第3四半期決算では、10-12月期営業利益は71億円、前年同期比2.7%増となり、100億円近く市場予想を下回る結果となった。デジカメのマイナスが大きく響いた格好。通期予想はコンセンサス並みの水準である340億円を据え置いている。期末配当金は20円から30円に増配したものの、足元の収益伸び悩みをマイナス視する動き。また、時計事業以外のテコ入れがもう一段必要との見方も。
<4519> 中外薬 5670 -320大幅反落。前日に決算を発表、17.12期営業利益は989億円で前期比29%増益となった。会社計画や市場予想をやや上回る着地に。一方、18.12期はコア営業利益で1080億円、同5%増益の予想、市場予想はやや未達となっている。決算を受けて、野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、成長ドライバーと考える血友病治療薬Hemlibraの海外売上高下方修正を要因としている。《DM》
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