相撲界の負の連鎖が止まらない!大砂嵐の次は春日野部屋

2018年1月26日 18:28

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■春日野部屋で元力士が暴力をふるっていた

 24日、またしても相撲協会に対して落胆するニュースが舞い込んできた。春日野部屋に所属していた元力士が同部屋の弟弟子に対して暴行を行い傷害罪で起訴されていたことが判明した。2016年6月に懲役3年、執行猶予4年という有罪判決が出ていたわけだが、春日野親方は事件を公表していなかった。

 春日野親方は「すでに辞めているから」と公表の必要性をないことを主張したが、ファンとしては煮え切らないコメントであることは間違いない。当時公表されなかったことに対して重きを置くべきであり、こういった体制がまた同じことを繰り返すという悪循環につながっているのだろう。

 稀勢の里が横綱になり、相撲フィーバーを起こしていた時には全く出てこなかった膿もマスコミが意識的にこういった時期に固めているのもあるかもしれない。だが、国技として位置づけられている相撲に対しては一度冷めた目で見られれば、回復するのは容易なことではない。

■1月場所もパッとしない

 上位陣の成績がよくなければその場所がパッとしないという言い方は下位力士に対して失礼かもしれないが、1月場所は11月場所同様にパッとしないと思っているファンは多いことだろう。

 2人の横綱・稀勢の里、白鵬は休場し、先場所優勝争いを演じた大関・豪栄道は12日目を終えた段階で6勝6敗、次の大関に名乗りを上げたい関脇の御嶽海は8日目からまさかの5連敗。若手のホープである貴景勝と阿武咲の21歳小結コンビも12日目ですでに負け越しが決まっている。中年の星となりたい嘉風も金星を挙げたものの大きく負け越している。

 よく言えば実力差がないと捉えられるが、悪く言えば現在の評判を落とし切った相撲界に光を差すような救世主が表れていないのだ。唯一楽しみなのがジョージア出身の栃ノ心の初優勝なるかというところだろう。

 要は土俵内でもあまりファンを振るわせていない。3月場所は休場力士が少なく、上位陣がしっかりと責務を果たし、「やはり相撲は面白い」と思わせてくれることを切に願う。

■2017年末からの負の連鎖

 ここで簡単に2017年末からの不祥事についてまとめたいと思う。まず何と言っても元横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行である。現役横綱である日馬富士が引退しなければいけなくなったというほどに、衝撃的なニュースだった。さらにその場に居合わせた白鵬、鶴竜なども減給などの処分を科せられている。

 続いて、式守伊之助のセクハラも耳を疑う大問題だった。式守伊之助は言ってみれば立行司の横綱。力士と立行司のトップの相次いでのトラブルはファンに失望と怒りを覚えさせた。

 十両、大砂嵐の無免許運転問題ある。無免許で車を運転し、事故を犯した上、挙句の果てに夫人が運転したと主張したのだ。現在では自分が運転したと認めている。

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