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サッカーJ1、優勝の行方は持越し
■猛攻を見せた鹿島だが
26日、サッカー・J1リーグの第33節が行われた。鹿島アントラーズは勝てば優勝が決まるという試合で柏レイソルをホームに迎えた。勝ち点4差で2位をつけている川崎フロンターレの試合はACLの日程により29日に行われるため、鹿島としては他会場の結果を気にすることなく自分たちのゲームに集中できたことだろう。
その甲斐あってか大応援団を背に高いパフォーマンスを見せた。シュートは22本放ちコーナーキックは13本も獲得した。ボール試合率こそ48%と半分を切ったが柏がボールを後ろで回していた時間も結構あったためゲームを支配していたのは圧倒的に鹿島だった。
枠内シュートは14本でクロスバーに嫌われたシーンもあった。しかし最後の最後までゴールを奪うことはできなかった。その要因の一つとして柏のGK中村のスーパーセーブがあげられるが、やはりアイデアが一つ足りず柏を崩し切れなかったというのが妥当だろう。
柏も勝たなければACL出場がかなわなくなるという状況だったが、引き分けが精一杯だった。
■優勝の行方
まだ勝ち点では鹿島が5差をつけているため優位なのには変わりないが、川崎もチャンスがないわけではない。得失点差で川崎の方が上回っているため勝ち点で並んだ場合は川崎に栄冠が転がり込む。そういった意味では鍵を握るのは、川崎の対戦相手である浦和レッズの存在となってくるだろう。
先日ACLで優勝した浦和がアジアチャンピオンにふさわしいパフォーマンスを見せれば、ホームである浦和の方に分があるだろう。さらに前節では川崎のホームで浦和が大敗を喫し、ファンがバスを取り囲むという事件が起きた。連敗を避けアジアチャンピオンの威厳を発揮できるか見ものである。
逆を言えば川崎はこの試合をものにすれば、鹿島にぐっとプレッシャーをかけることができる。最終節の相手は大宮で33節にJ2降格が決定している。最後にファンに勇士を見せたいと思う大宮の気持ちより川崎の「優勝したい」という思いの方が強くなるのは普通のことである。
■鹿島が勝てば文句なく優勝
鹿島の相手はジュビロ磐田。鹿島の監督である大岩はもともと磐田の選手だっただけにやりづらさというものは付きまとってくるだろう。昨年Jリーグチャンピオンとなった鹿島だが年間トータルの勝ち点という意味では優勝していなかった。つまり真の王者とはまだ言えないのではないかという見方も強い。
しかし鹿島があらゆるプレッシャーをはねのけてチャンピオンに輝くことができた時、真のチャンピオンと言えるのではないかと思う。
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