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三井金、Vテク、ダイフクなど/本日の注目個別銘柄
<9432> NTT 5773 +21反発。決算を発表、7-9月期営業利益は前年同期比10.1%増の4836億円で、市場予想を250億円程度上回った。コスト削減や減価償却費減少などで地域通信が増益となったほか、長距離・国際通信、データ通信も上伸。通期計画は、ドコモのタタからの仲裁裁定金受領により、税前利益および純利益が上方修正されている。想定内ではあるものの、安定した業績の確認で、今後の株主還元への期待などが改めて強まる形にも。
<6383> ダイフク 6290 +430大幅反発。上半期決算を発表、7-9月期営業利益は100億円で前年同期比71%増益、市場予想を10億円強上回る着地となった。通期計画は300億円から370億円に、第1四半期決算に続いて再度上方修正、コンセンサスを50億円程度上回っている。半導体関連やFA関連分野での受注好調が業績拡大の背景。通期受注高も4400億円予想から4900億円予想に引き上げ、来期の業績拡大期待にもつながる形へ。
<5706> 三井金 6930 +1000ストップ高。上半期決算を発表、同時に通期予想を上方修正しており、経常利益は300億円から390億円に大きく引き上げ。市場コンセンサスを30億円強上回る水準となっている。極薄銅箔やITOターゲット材など機能材料事業の好調が業績上振れの背景。下期には電子材料の在庫調整なども懸念されていたが、こうした警戒感は払拭される形にもなっている。野村証券では目標株価を7600円から8300円に引き上げ。
<3659> ネクソン 3370 +205大幅反発。第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は227億円で前年同期比39.4%増益、会社計画の上限値204億円を上振れて着地。中国の「アラド戦記」の好調が継続しているほか、韓国オンラインゲームも寄与。新たに発表された通期営業利益計画は909-941億円のレンジとしており、下限水準でも市場予想を40億円程度上回っている。取得上限450万株、100億円の自社株買い発表もプラスの期待材料に。
<4028> 石原産 2054 +378大幅反発で上昇率トップ。通期業績予想の大幅な上方修正がポジティブサプライズにつながった。営業利益は47億円から92億円、前期比9.3%増益へ増額修正。酸化チタンの販売量増加やアジア、北米向けの農薬販売が好調に推移しているもよう。先に上半期予想を15億円から38億円に増額しており、上振れは想定線であるが、下半期も上半期同様の修正幅となるなど、想定以上の修正幅との見方が優勢に。
<4911> 資生堂 5086 +112大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」、目標株価も4790円から6090円に引き上げている。中国人の活発なモビリティを獲得することなどにより、日本、中国、トラベルリテールなどの事業で収益を大きく伸ばしている点を高く評価。欧米事業の赤字縮小なども含め、当面は営業利益の水準が大きく上昇し、会社が掲げていた「20年度営業利益1000億円超」は通過点にすらなりつつあると考えているようだ。
<7717> Vテク 21450 +2240大幅反発。上半期決算を発表、営業利益は35.5億円で前年同期比45.5%増益となった。第1四半期が6.5億円で同48.9%の大幅減益であったことから、急速な収益水準の回復がポジティブ視されている。市場予想も上回る状況となった。7-9月期受注額も引き続き高水準で推移、期末受注残高は977億円となり、通期計画の達成確度も高まったとの見方につながっている。
<3696> セレス 1440 +164大幅続伸。通期業績予想を上方修正、営業利益は6億円から9億円、前期比62%増益に増額している。主力のポイントメディア事業の会員数増加、アフィリエイト広告売上の堅調推移などが背景。期末配当金も前期比4円増の12円にするとしている。さらに、子会社のマーキュリーが仮想通貨のマイニング事業を開始すると発表しており、仮想通貨関連としての位置づけが一段と高まる形にも。
<4680> ラウンドワン 1693 +206大幅続伸。上半期決算を発表、営業利益は43億円で前年同期比58.4%増益となり、会社計画の33億円を大きく上振れ、市場コンセンサスも5億円程度上回っている。小学生以下無料キャンペーン導入効果などで既存店売上が好調だったことが業績上振れの背景。通期予想も、国内既存店前提引き上げで、従来の72億円から81億円に上方修正。10月の既存店も上振れ推移で、さらなる上振れの可能性も意識。
<1853> 森組 307 +67急騰。上半期決算を発表、営業利益は16.5億円で前年同期比2.9倍と急拡大、従来の通期予想14.1億円も大幅に超過する着地になっている。つれて、通期予想は22.5億円にまで上方修正へ。年間配当予想も3円から5円に引き上げ。建設事業における工事採算の向上が業績上振れの背景に。もともと、会社側計画は保守的と見られていたものの、修正幅の大きさにはサプライズが強まる格好へ。《DM》
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