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語り継ごう!「機動戦士ガンダム」ジオンの熱き血潮!
語り継ごう!「 機動戦士ガンダム 」ジオン の熱き血潮![写真拡大]
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
「機動戦士ガンダム」この一大SF大河ドラマともいうべきロボットアニメシリーズは設定が非常に練って作られており、多面的な見方をすることができるところも面白さの一つです。アニメ本編のアムロ・レイとシャア・アズナブルを中心とした人間ドラマ、迫力あるロボット「モビルスーツ」たちの戦い、
そして、アニメ本編ではわずかに触れるか語られないながらも、本やゲームなどで公開されてきた「宇宙世紀」の歴史…。今回は、いくつもの魅力を持つガンダムの要素の中から、敵役である「ジオン」にスポットを当てて語っていきたいと思います。
Contents
1 「ジオン軍」について。2 受け継がれる「ジオン」の歴史3 ジオンの実情、そしてその魅力!
■「ジオン軍」について。
ジオン軍は「機動戦士ガンダム」において、敵役となる陣営です。第二次世界大戦のドイツ軍を明確に意識したであろう軍の描写は、全体的に泥臭く、大半は男らしい人物で固められています。しかし例外的に、シャア・アズナブルとガルマ・ザビは美青年として描かれており、二人のブロマンス的な関係は当時のアニメ好きの女性たちのハートを大いにくすぐったそうです。
ガルマが誅殺されたとき、当時のファンが実際に「葬儀」を行うなどのイベントがあったという都市伝説もあります。またジオン軍は、より現代人に近い人柄や考えを持つ人物が多い連邦に比べて生粋の軍人気質を持つ人物が多く、ランバ・ラル、黒い三連星のガイア・マッシュ・オルテガなどはある意味アムロよりも人気が高いといえます。また物語の各所に取り入れられた「ギレン演説」は名文であり、名声優銀河万丈さんによる迫力の演技と相まって、今でも多くのアニメファンの心を掴んでいます。
■受け継がれる「ジオン」の歴史
現代より未来の世界、「宇宙世紀」において人々は宇宙に進出し、コロニーと呼ばれる人口の住居に住み続け、子を産み、そして死んでいき、四半世紀あまりが過ぎ去った。宇宙世紀0079、コロニー群国家の一つサイド3はジオン公国を名乗り地球連邦政府に宣戦を布告、大規模な殺戮行動と新型兵器モビルスーツの投入により人類の半数を死滅させながらも圧倒的な軍事的優位を獲得した。さらに地球に疎開した無人コロニーを落下させると同時に地球に進攻、遅れを取った連邦は戦術的劣位に立ちながらも善戦し、戦局は膠着状態に陥った。
ジオン公国は、公王デギンを首領とし、その子ギレン、キシリア、ドズル、ガルマにより国家及び軍を統制していた。ギレンは総帥として国民及び軍に対して士気を鼓舞し、キシリア、ドズル、ガルマは各軍のトップに立ち連邦と戦っていた。ギレンはプロパガンダを利用して士気を高揚させるために演説を繰り返し、そのたびに兵たちは大義を胸に戦いに赴き、ある者は英雄となりある者は散っていった。一年戦争はジオン公国の敗北に終わったがジオンの血筋は絶えることはなく、後にデラーズ・フリートによる大規模な軍事行動(星の屑作戦)が勃発し、また地球圏から一旦離脱した小惑星アクシズではネオ・ジオンが結成され、その血脈は宇宙世紀において連綿と続いていった。
■ジオンの実情、そしてその魅力!
ジオン軍は、偶然の出来事からガンダムのパイロットとして戦うことになるアムロ・レイに立ちはだかる敵です。初代アニメのオープニングでも「巨大な敵を うてよ うてよ うてよ」と歌われています。
しかしこのジオン軍、実はアムロやホワイトベース艦長ブライトたちが所属する連邦軍よりも規模の小さい組織なのです。ジオン公国の実質の最高指導者、ギレン・ザビ総統は演説で、「地球連邦に比べ、我がジオンの国力は30分の1以下である」と述べています。
一つの国家が何十倍もの物量を持つ国家連合に戦争を挑むというのは、いうまでもなく第二次世界大戦の日本やドイツをベースにした設定です。では、「にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?」(ギレン総統演説より抜粋)というと、ジオンは連邦に先行して、レーダーなどが無効になるミノフスキー粒子下でも活躍できる「モビルスーツ」の開発に成功しており、「ザク」をはじめとする絶大な火力と運動性能を持つモビルスーツを開戦初期の艦隊戦に投入し圧倒的な戦果を挙げることができたからです。
アムロのライバルである「赤い彗星」ことシャア・アズナブルは「シャアの五艘飛び」と呼ばれる、連邦軍の艦艇を立て続けに撃沈する戦果を挙げ、「黒い三連星」は、連邦軍の総司令であるレビル将軍を捕虜とすることに成功しています。またジオンはこれと同時に核兵器や生物兵器で敵対するコロニーを攻撃、さらに地球に対しては「コロニー落とし」を敢行し、人類の半数を死に至らしめました。大量虐殺は言い逃れのできない悪行ではありますが、彼らの言い分によれば、それは宇宙移民の権利や権益を踏みにじってきた連邦政府への巨大な鉄槌であるのです。
事実、その要求は戦後世界に緩やかにではありますが実現しはじめ、人類は争いを繰り返しながら、次第にスペースノイドが中心となる世界の枠組みが構築されていきます。大義に散ったジオンの戦士たちの魂は無駄にはならなかったのです。
ジオンのモビルスーツは全体的に丸みを帯びたフォルムが特徴で、特に緑色のボディを持ちマシンガンやバズーカといった実弾兵器で戦うザクは、そのミリタリーテイスト溢れる泥臭さから放映当時の少年とマニアの心を掴み、現在でも人気があります。
バンダイがリリースする完成品ロボットフィギュア「ROBOT魂」シリーズでは現在、アニメ本編の作画を意識した「Ver.A.N.I.M.E」シリーズを展開しており、今度発売する「ザク・キャノン」は非常にミリタリーテイストに溢れており、とても男心をくすぐります!(受注生産となるため、欲しいと思った方はお早めに)
また、模型雑誌などでは、戦車などスケールモデルの意匠を組んで改造されたザクなどの改造例も紹介されています。こういった渋いメカニックも、ジオン軍の魅力です。
タイトル
機動戦士ガンダム
監督
富野喜幸
放送期間
1981年~
主な声優
アムロ・レイ(古谷徹)、シャア・アズナブル(池田秀一)
製作会社
日本サンライズ
その他の情報
「機動戦士ガンダム」1981年3月14日
「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」1981年7月11日
「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」1982年3月13日
上映時間:
「機動戦士ガンダム」137分
「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」134分
「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」141分
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2017.06.13
(あにぶ編集部/あにぶ編集部)
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