3日の米国市場ダイジェスト:ダウ22ドル高、ハイテク株に買いが広がる

2017年11月4日 09:25

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記事提供元:フィスコ

*09:25JST 3日の米国市場ダイジェスト:ダウ22ドル高、ハイテク株に買いが広がる
■NY株式:ダウ22ドル高、ハイテク株に買いが広がる

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は22.93ドル高の23539.19、ナスダックは49.49ポイント高の6764.44で取引を終了した。10月雇用統計で失業率が低下し、非農業部門就業者数が回復したものの、予想を下振れたことで寄付き後は小動きとなった。10月ISM非製造業景況指数や9月製造業受注指数が予想を上振れたほか、ハイテク株が選好され、堅調推移となった。ダウ、S&P500、ナスダック総合指数は揃って最高値を更新した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で自動車・自動車部品や保険が下落した。

半導体のクアルコム(QCOM)は同業ブロードコムによる買収検討が報じられ、大幅上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は好決算を発表し、10-12月期の売上高見通しが予想を上振れ、堅調推移。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は緑内障治療薬が米食品医薬品局(FDA)の認可を受け、買われた。通信大手のスプリント(S)とTモバイルUS(TMUS)は、一時決裂したと思われていた経営統合を巡る協議が依然として進行中であるとの報道を受け、ともに上昇。一方で、損害保険のAIG(AIG)はハリケーン関連の保険金支払い等で赤字決算となり、下落した。

トランプ大統領は4日から10日間の日程で日本を含むアジア諸国を歴訪する。同日程中に北朝鮮によるミサイルや核実験などの挑発があれば、地政学リスクへの警戒感が再燃するだろう。

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■NY為替:米10月雇用統計に失望も12月の追加利上げ観測根強くドル反発

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円64銭まで下落後、114円43銭へ反発し、114円05銭で引けた。米10月の雇用統計で予想を下回った雇用者数、賃金の低調な伸びに失望したドル売りが一時強まった。しかし、10月ISM非製造業景況指数が予想を上回り12年ぶり高水準に達したほか、賃金の鈍化がハリケーンによる特別要因が影響しており、12月の追加利上げが見送られることはないとの見方にドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは、1.1690ドルへ上昇後、1.1599ドルへ反落し、1.1611ドルで引けた。戻り高値からは欧米金利差の拡大観測にユーロ売り・ドル買いに拍車がかかった。ユーロ・円は、132円96銭から132円40銭へ下落。ポンド・ドルは、1.3132ドルへ上昇後、1.3057ドルへ反落した。ドル・スイスは、0.9951フランまで下落後、1.0025フランへ反発した。


■NY原油:大幅続伸で55.64ドル、OPEC主導の協調減産の期限延長への期待広がる

NY原油先物12月限は大幅続伸(NYMEX原油12月限終値:55.64 ↑1.10)。石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産期限の延長が期待されていることが引き続き材料視された。

11月末に開催されるOPEC総会で協調減産期限の延長について議論される見込みだが、サウジアラビアは協調減産期限の延長を支持しており、OPEC非加盟国のロシアも期限延長の可能性について言及している。なお、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが3日午後に公表した国内石油掘削リグ稼働数は前週比-8基の729基となった。リグ稼働数の減少も原油先物を押し上げる一因となったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  27.82ドル -0.05ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.02ドル -0.40ドル(-0.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)244.40ドル -2.48ドル(-1.00%)
インテル(INTC)      46.34ドル -0.76ドル(-1.61%)
アップル(AAPL)      172.50ドル +4.39ドル(+2.61%)
アルファベット(GOOG)   1032.48ドル +6.90ドル(+0.67%)
フェイスブック(FB)    178.92ドル +0.00ドル(+0.00%)
キャタピラー(CAT)     136.63ドル +0.16ドル(+0.12%)
アルコア(AA)       47.12ドル -0.34ドル(-0.72%)
ウォルマート(WMT)     89.68ドル +0.88ドル(+0.99%)
スプリント(S)       6.67ドル +0.24ドル(+3.73%)《SK》

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