1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と続伸、人寿保険が4.7%上昇

2017年11月1日 17:05

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記事提供元:フィスコ

*17:05JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と続伸、人寿保険が4.7%上昇
1日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.57ポイント(0.08%)高の3395.91ポイントと続伸した。上海A株指数も上昇し、2.70ポイント(0.08%)高の3556.42ポイントで取引を終えている。

中国企業の業績成長が追い風。前日までに出揃った上場企業の1~9月期決算では、増益や黒字転換など業績改善を明らかにした企業が目立った。

業種別では、保険株の上げが目立つ。なかでも、26日に98%増益を報告した中国人寿保険(601628/SH)は4.7%高と4日続伸。連日で年初来高値を切り上げ、足元では約2年4カ月ぶりの高水準に達した。中国国債の利回りが高止まりで推移するなか、投資収益の上積みも期待されている。空運株も大幅続伸。中国国際航空(601111/SH)が5.0%上昇した。これまでに公表された大手航空会社の1~9月期決算は概ね良好。上半期は低迷したものの、7~9月期に持ち直した。

鉄鋼や非鉄の素材株も高い。宝山鋼鉄(600019/SH)が2.4%、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.1%ずつ値を上げた。「供給サイド改革」の進展を通じ、素材産業の業況が改善する——との期待が根強い。この日の上海商品取引所では、鉄筋など主要商品が軒並み上昇している。ゼネコン株、ITハイテク関連株、バイオ医薬関連株なども買われた。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)高の350.61ポイント、深センB株指数が3.80ポイント(0.31%)高の1220.23ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

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