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崖っぷちアルビレックス新潟、意地の勝利 ホーム5カ月ぶりの歓喜
サッカーJ1・アルビレックス新潟は29日、ホーム・デンカビッグスワンスタジアムでサガン鳥栖と対戦し、小泉慶のシュートで1対0で勝利した。残留を争う他チームが敗れたことにより、最下位に沈む新潟のJ2降格は確定せず、残留争いも3週間後の次節以降まで持ち越されることとなった。
■決勝点を決めたのは若武者・小泉慶
執念をみせた。引き分けも許されない、そして勝利を挙げたとしても他会場の結果により降格が決まるシチュエーション。それでも、選手・スタッフ・サポーターは同じ方向を向いていた。『勝利』という、たった一つの目標に向けて。
後半10分、相手ゴール前、混戦からこぼれたボールをワントラップし、冷静にゴール左隅に決めたのは新潟のDF小泉慶。今季より背番号『8』を背負い、チームの主力としてここまで30試合にスタメン出場を果たしてきた。本職は守備的MFであるものの、今季はチーム事情により右サイドバックのポジションでの出場も多い。
徐々に精度は上がってきているものの、サイド突破を図ろうとする相手アタッカーに振り切られる場面も今なお見られる。失点に絡むシーンも少なくなく、サポーターの評価も決して良いものばかりではなかった。
■残り3試合、勝利を
そんな中でも、今年でプロ4年目、チーム副キャプテンも任されるなど、チームには欠かすことのできない存在であることには変わらず、与えられたポジションでの奮闘は開幕から続いている。
そして、この日、約5カ月ぶりとなる新潟のホーム・デンカビッグスワンスタジアムでの勝利に貢献、結果的に今節でのJ2降格も免れた。ゴールを決めた小泉は「やっとホームのサポーターの皆さんの前で勝利に貢献することが出来た」と控えめに、そして力強く語っている。
これで3試合負けなし。ようやくチームとしての完成度が高まってきた中、残りすべての試合でも勝利を挙げることが新潟の達成しなければならない目標であるはずだ。それは今の新潟のポテンシャルならば、決して不可能なミッションではない。この日の小泉の見事な決勝弾を見る限り、そう思わずにはいられない。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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