日本MSらがポケモンに「AI」搭載、公式LINEアカウントで会話が可能に

2017年10月27日 07:00

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ロトムとの会話イメージ(左)とポケモン能力診断。(画像: 日本マイクロソフトの発表資料より)

ロトムとの会話イメージ(左)とポケモン能力診断。(画像: 日本マイクロソフトの発表資料より)[写真拡大]

 ポケモンと日本マイクロソフトは26日、ポケモンの公式LINEアカウントにAIを導入したと発表。ユーザーとの間の感情的な繋がりを重視するこのAIポケモン「ロトム」と会話することで、11月17日発売予定のシリーズ最新作、「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」の世界を楽しめる。

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 ロトムにはマイクロソフトのAI「りんな」で活用されてきた技術と研究開発組織Microsoft Research開発の最新技術が用いられており、投げかけられた会話にリアルタイムで返答する。実際に会話をしてみると、返事が来るまでの時間はほぼ1秒以内だった。挨拶や質問に対して、語尾に“ロト”が付いた可愛らしいメッセージをユーザーに届けてくれる。

 ポケモンに関係する会話の際は、インターネット上のデータや800種類以上のポケモン公式図鑑データ、ユーザー間のオンラインバトルデータを利用。なお、これらはマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「 Microsoft Azure」で稼働する。

 また、ロトムは興味深い機能をいくつも備えている。その1つは会話の進行に伴うユーザーの会話力診断だ。「HP」や「こうげき」、「ぼうぎょ」、「すばやさ」など、ポケモンのステータスになぞらえた分析結果をユーザーに提示してくれる。

 さらにウルトラサン・ウルトラムーンの舞台となるアローラ地方のポケモンを紹介してくれるという機能も搭載。そのほか、ポケモンの名前限定しりとりをロトムと楽しむこともできる。持ち時間は90秒間で、3回間違えたらユーザーの負け。続いた回数はカウントされ、終了時にロトムから教えてもらえる。

 そうしてロトムの仲をどんどん深めていけば、ウルトラサン・ウルトラムーンで利用可能なプレゼントも受け取れるという。AIアカウントの実施期間は2017年10月26日から2018年1月31日までの予定だ。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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