【注目銘柄】日進工具は好業績評価して上値試す、18年3月期予想は再増額の可能性

2017年9月28日 13:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 日進工具<6157>(東1)に注目したい。超硬小径エンドミルに特化した中堅切削工具メーカーである。18年3月期増収増益予想である。需要が好調に推移し、高付加価値製品拡販も寄与して再増額の可能性が高いだろう。株価は8月高値から一旦反落したが、自律調整一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期予想は再増額の可能性

 18年3月期の連結業績予想(8月9日に第2四半期累計および通期の利益予想を増額修正)は、売上高が17年3月期比3.5%増の91億30百万円、営業利益が8.3%増の21億80百万円、経常利益が8.1%増の21億90百万円、純利益が9.2%増の15億50百万円としている。

 自動車関連や電子部品関連を中心に需要が堅調に推移している。特にユーザーの精密・微細加工ニーズの高まりを背景として小型サイズの比率が上昇し、CBNやPCDを用いた高付加価値製品が好調に推移している。設備稼働率の向上も寄与する。また特別利益(受取保険金2億34百万円)と、特別損失(役員退職慰労引当金繰入額60百万円、仙台倉庫に係る減損損失および取り壊し費用1億16百万円)も織り込んだ。

 第1四半期(4~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.2%増収、営業利益が10.2%増収、経常利益が10.5%増収、純利益が9.5%増収だった。そして修正後の通期予想に対する進捗率は売上高25.1%、営業利益29.5%、経常利益29.7%、純利益26.6%と高水準である。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は自律調整一巡、好業績を評価して上値試す

 株価(17年3月7日付でJASDAQから東証2部に市場変更、17年9月8日付で東証2部から東証1部に市場変更)は、8月31日の上場来高値2232円から利益確定売りで一旦反落したが、9月22日の直近安値1951円から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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