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【トヨタHV高性能版?EUで発売へ】日本版HVは高速時の燃費性能に疑問
トヨタのHV「C-HR」の高性能版が、ドイツ・フランクフルトモーターショー(2017年9月12日開催)でお披露目されている。これはトヨタモーターヨーロッパが、これまでのハイブリッドに加えて、高性能版を考えているとの発表に関係があるものと考えられている。
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VWなどのクリーンディーゼル燃費規制不正の衝撃で、トヨタHVの売り上げが今年前半では、昨年同期に比較して44%増加しているとの発表もあり、ヨーロッパでのHV車の販売をトヨタが本気で考えているようだ。
トヨタのHVは効率が良く、追従できるシステムを世界各社が開発できずにいる。EU各国はHVで競合せず、EVに早期に移行すべく、国の政策を変えて対抗する姿勢だ。しかし、日本発のHVに関しては、JC08モード規制をクリアする中で開発されてきたので、想定速度がEUに比べて低く、燃費性能に不安がある。
いわば日本国内の「籠の鳥」でEUの高速巡行の洗礼を受け、世界に通じるHVに育ってほしいものだ。
日本国内の常用速度は極めて低い。それに比べてEUではドイツ・アウトバーンを始めイタリア・太陽道路など速度無制限の場所もあり、常用速度が格段に速い。すると90km/hを超えるところからは、プリウスHVでも従来ガソリン車と比べて、格段に燃費性能が良いとは言えない。
そこでEU版HVが必要となるはずだ。もともと日本国内はミニバンブームだが、EUや北米ではブームはなかった。それはやはりミニバンでは空気抵抗が大きく、燃費性能が高速では伸びなかったのが原因の一つと考えられるのだ。
プリウスのワイドローのプロポーションで、リダクションギアを多段化する、最終ギア比を上げるなど、高速仕様にすることでEUの道路事情に適合できるであろう。トヨタにとっては、クリーンディーゼルの失速は「棚から牡丹餅」だがチャンスを生かしてほしいものだ。それだけでなくPHEV、EVの流れにトヨタも乗ってほしいものだ。
日本国内では断トツのシェアを誇るトヨタだが、北米だけに頼るのでは、これから先、世界のトップとして君臨できるかは分らない。最近、国内ではトヨタの販売現場では、慢心した様子が見られることが多くなり残念だ。トヨタ大国が崩れ始めるとすれば、肝心の販売店現場からであろうか?また国民との接点分野で、おごりとも感じる高慢な姿勢を感じるのは私だけであろうか?
なにごとも支配者になると、慢心が起きやすいものだ。もう一度ディーラーの姿勢、窓口の姿勢を点検し、販売現場の整備を図ることが必要だ。国内の販売もIoTシステムとなったとき、現在の販売店の体制はユーザーに無駄な費用を要求しており、また「欠陥車」に対応する実務的内容が不十分である。ユーザーの立場を見落としていると、ルノー・ニッサン・三菱連合に出し抜かれることも考えられる。
IoTシステムの整備体制となれば、日本国内でも定期整備や車検制度の矛盾が露呈する。コマツ製作所、テスラの整備体制をにらんで、国内の改革にも力を尽くし、販売政策に後れを取らないように配慮すべきであろう。EU市場のEV戦略にも臨んでほしいものだが、最近経済学者から時折言われる「カイゼンは改革に矛盾する」ものであろうか?これは、別途考えることにする。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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