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米ヒューストンとマイアミ、ハリケーン襲来でマルウェア感染が大幅に減少
Enigma Software Group(ESG)によると、大型のハリケーンで大きな被害を受けた米国のテキサス州とフロリダ州では、ハリケーンの接近とともにマルウェア感染数が大きく減少したそうだ(ESGのブログ記事、BetaNewsの記事)。
データは同社のセキュリティソフトSpyHunterによるもので、テキサス州のヒューストンとフロリダ州のマイアミからのデータに絞って変動をまとめている。ハリケーン Harvey に襲われたヒューストンでは、8月28日~30日のマルウェア感染数は前週平均から26.2%減少。特に大きく減少したのは8月29日で、平均から52.5%減少したという。
マイアミではハリケーン Irma がプエルトリコ付近で5段階中最強のカテゴリー5となった9月6日から減少をはじめ、6日のマルウェア感染数は平均から49.1%減。フロリダ半島を Irma が直撃した10日には平均から89.3%減少し、数えるほどのマルウェアしか検出されなかったそうだ。5日間の平均では通常よりも48.8%少なくなったとのこと。
この現象について、ESGでは 1)インターネット接続手段が失われた 2)インターネット接続ができる人もマルウェアに感染するサイトなどを見ている余裕はなかった、という2つの要素が大きな原因との見方を示している。ESGは気象の影響によるマルウェア感染数の変動をしばしばまとめており、3月には冬の嵐 Stella によるマルウェア感染増という観測結果を発表している。
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