11年前にLinux版のFirefox 2で報告されたバグ、Firefox 57で修正へ

2017年9月9日 21:32

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記事提供元:スラド

11年前にLinux版のFirefox 2で報告された奇妙なバグがFirefox 57で修正されるそうだ(Bug 366945Phoronixの記事)。

このバグはWebページ内の何もない場所をマウスの中ボタンでクリックすると、クリップボードの内容をURLとして開いてしまうというもの。11年前の報告者は、リンクの中ボタンクリックが少し外れると「404 not found」が表示されることになると述べていた。また、Konquerorではクリップボードの内容が有効なURLであるかどうかがチェックされるのに対し、Firefoxではチェックが行われない点も報告者は指摘している。

このような現象が発生する原因は当初からabout:config の「middlemouse.contentLoadURL」がUNIXライクシステムのデフォルトで「true」になっていることが原因と指摘されており、Firefox 3でデフォルトを「false」にするよう求めるコメントもみられる。その後も同様のバグがたびたび報告され、修正を要望するコメントもたびたび付けられていた。それでも修正は行われずに放置されていたが、9月5日になってUNIXおよびAndroidで「middlemouse.contentLoadURL」のデフォルトを「false」にするパッチがコミットされ、Firefox 57で修正されることとなった。

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