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役所広司&広瀬すず&福山雅治が共演!『三度目の殺人』が公開
勝利を求める重盛(福山雅治)と真実から遠ざけようとする三隅(役所広司)。大物俳優の緊迫するやり取りを見られる貴重な映画だ(c)2017フジテレビジョン/アミューズ/ギャガ[写真拡大]
■ベネチア国際映画祭に出品した『三度目の殺人』が日本で公開
2017年9月9日から、是枝裕和監督の『三度目の殺人』が国内で公開される。この映画は第74回ベネチア国際映画祭に出品された作品で、最優秀賞の金獅子賞を狙って作られた作品だ。今まで「家族」に焦点を当ててきた是枝監督だが、本作では法廷サスペンスと違うジャンルに挑戦することになった。
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■『三度目の殺人』のあらすじ
真実よりも法廷での勝利にこだわり続けた弁護士・重盛(福山雅治)。彼はある日、前科のある男・三隅(役所広司)の弁護を仕事で請け負うことになった。彼には解雇された職場の社長を殺害した上、死体を放火した容疑が掛けられていた。
三隅はすでに犯行について自供しており、死刑はほぼ免れない状態となっていた。重盛は仕事とはいえ法廷で勝つため、三隅について調査することになる。しかし、三隅の供述は話を聞くたびに変わり、「金目当て」という動機さえ二転三転してしまう。挙句の果てには週刊誌の取材で、被害者の妻である美津江(斉藤由貴)に依頼されたとまで供述する始末だった。
奇妙な人間である三隅に呑み込まれていく重盛。彼は次第に真の犯人が誰かわからなくなり、どんどん三隅の罠にはまっていく。真実を求める重盛の前に、今回の事件において最も重要な人物として被害者の娘の咲江(広瀬すず)が現れる。
■実力のある監督&キャストが勢ぞろい
『三度目の殺人』の是枝裕和監督は、2004年に『誰も知らない』で大きな注目を集め、この作品に出演した柳楽優弥はカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を獲得した。以降も家族に焦点を絞った作品を多く輩出し、『歩いても歩いても』や『そして父になる』などの映画を生み出し続けた。
日本を支える映画監督の作品ということもあり、役者陣も厚い層がそろっている。数々の作品に出演し、『うなぎ』で刑務所から出所後の人間を見事に演じた役所広司も本作品に参加。社会にうまく適用できずに生きる人間を演じることにおいては定評のある役者で、『三度目の殺人』の犯人役としてはぴったりだろう。
さらに、キーパーソンとして『そして父になる』で主演を務めた福山雅治が出演。合理的な弁護士役は過去にない役どころになるが、どのような空気を生み出すのか楽しみなところだ。また、是枝監督の『海街diary』に出演した広瀬すずも本作に登場。『怒り』では沖縄の在日米軍にレイプされた少女という難しい役どころを見事に演じたが、本作でも怪演を見せてくれるのだろうか。
『三度目の殺人』は2017年9月9日から、全国の映画館にて順次上演予定。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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