家族崩壊の危機!?『過保護のカホコ』第7話レビュー

2017年8月30日 20:02

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第7話のラストにて涙ながらに別れたカホコと初。怒涛の展開を見せるが、どこに着地するのだろうか(c)日本テレビ

第7話のラストにて涙ながらに別れたカホコと初。怒涛の展開を見せるが、どこに着地するのだろうか(c)日本テレビ[写真拡大]

■視聴者の感情が追い付かない展開となった第7話

 8月23日に放送されたドラマ『過保護のカホコ』だが、視聴率は10.8%を記録した。夏ドラマの中で安定した視聴率を見せている本ドラマだが、内容としてはカオスな展開となってきている。

【前回は】泉との対決ののろしが上がる!?『過保護のカホコ』第6話をチェック

■祖母の秘密を知ってしまうカホコ

 自立を決意したカホコ(高畑充希)は、ずっと親しんできた泉(黒木瞳)と対立することになる。いよいよ1人の人間として自立する様子を見せたカホコだが、ひょんなことから祖母の初代(三田佳子)が心臓に関する病気にかかっていることを知る。初代からは家族に黙っていて欲しいと告げられるも、その行動が正しいかどうか判断することができずにいた。

 初代の病気について知ったカホコは、祖母のためにも恒例のイベントであるイト(久保田紗友)の誕生日会を開きたいと考える。しかし、イトは未だに家族と距離を取っており、イトの母親である節(西尾まり)も中止を願い出る。それでも誕生日会を開くべきだと考えるカホコは、イトに直接相談を持ち掛けることにする。しかし、彼女から「あの人たちを家族と思ったことがない」と言われ、ショックを受けてしまう。

 さらに、環(中島ひろ子)が再び倒れたのでカホコがお見舞いに向かう。すると、夫の衛(佐藤二朗)から環はずっと万引きをしていた事実を告げられる。後ろめたい気持ちを隠し切れない環たちも誕生日会の欠席を検討していると告げられ、カホコは窮地に追い込まれる。

■窮地に立たされてしまうカホコ

 成す術がないと感じたカホコは、イトのことをつけてバッティングセンターまで向かい説得を試みる。そこで、イトはカホコに「ホームランが打てたら誕生日会に出てやる」と言われる。その言葉を信じたカホコはホームランを目指すが、一向に撃てる気配がなかった。カホコのことを放ったままバッティングセンターを後にするイトだが、彼女の前に初(竹内涼真)が現れる。彼はイトにデートの申し込みを行い、誕生日は一緒に出掛けることになる。

 デート当日、初はわざとらしくもイトを実家の前まで誘導する。家にイトが着いたときに丁度カホコも登場し、彼女にバッティングセンターで手に入れた景品を手渡す。その景品はヒットのものだが、徹夜してやっと手に入れたものだった。

 根負けしたイトはやっと誕生日会に出席することを決めた。実家に入ると泉が親戚一同を集めており、すでに料理は用意されていた。なんとか誕生日会がはじまったのだが、各家庭が不満を言い出して誕生日会はめちゃくちゃになってしまう。その様子を見かねたカホコは実家を飛び出してしまう。

■「家族」に対するイメージで対立するカホコと初

 家族が集まればいつでも幸せになると思っていたカホコ。彼女の後を初は追いかけるも、家族に対する意見で対立してしまう。家族に囲まれた人間と家族のいなかった人間では考える方向が違うと感じた初は、カホコに別れを切り出してしまう。ぽろぽろと涙を流しながら、カホコは初の前から消えてしまう。

 第6話では幸せそうな雰囲気に包まれていた2人だけに、一気にダークな展開となってきた。第8話の予告では初がカホコの両親に結婚を申し込むようなシーンが流れていたが、果たしてどのようなエピソードが待ち受けているのだろうか。

 『過保護のカホコ』は日本テレビ系列で毎週水曜日夜10時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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