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MS、新バージョンOSはユーザー合意なくDLせず 独消費者センターに約束
MicrosoftがWindowsの新バージョンをユーザーの合意なくダウンロードしないことを、ドイツのバーデン・ビュルテンベルク消費者センターに約束したそうだ(消費者センターのプレスリリース、BetaNewsの記事、Softpediaの記事、On MSFTの記事)。
発端はWindows 10の無償アップグレードキャンペーン期間中の2015年、数GBのファイルが無断でダウンロードされているとの苦情が消費者センターに寄せられたことだ。消費者センターではMicrosoftに改善を求めたが、拒否されたためにミュンヘンの地方裁判所でMicrosoft Deutschland GmbHに対する訴訟を提起する。
地裁では昨年6月にMicrosoft側の主張を認め、訴訟は米国で提起する必要があるとして訴えを棄却。しかし、上級裁判所は今年3月、Microsoft Deutschlandが米Microsoftの支社であることからドイツの裁判所で審理可能として地裁に差し戻したという。今回、Microsoft側がユーザーの合意なく新バージョンのダウンロードをしないと約束したことで、和解に向かうようだ。
Windows 10の無償アップグレードキャンペーンは1年以上前に終了しており、遅すぎる結論ではあるが、消費者センターでは今後Microsoftだけでなくソフトウェア企業が大容量のファイルをダウンロードさせる際にはより注意を払うようになるだろうと述べ、無駄ではなかったとの考えを示している。
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