【業績でみる株価】ナガワはモミ合い上放れ期待、18年3月期第1四半期が計画超の大幅増益で通期予想は増額の可能性

2017年7月31日 13:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ユニットハウスの大手であるナガワ<9663>(東1)の18年3月期第1四半期は計画超の大幅増益だった。需要が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は戻り高値圏でモミ合う形だが、好業績を評価して上放れの展開が期待される。

■18年3月期第1四半期が計画超の大幅増益で通期予想は増額の可能性

 7月24日発表した18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は売上高が前年同期比5.5%増の57億13百万円、営業利益が75.2%増の7億32百万円、経常利益が63.4%増の7億80百万円、純利益が72.1%増の5億01百万円だった。

 計画に対して売上高は1億23百万円、営業利益は1億82百万円、経常利益は1億80百万円、純利益は1億51百万円、それぞれ上振れた。主力のユニットハウス事業が2.8%増収と順調に推移し、中古販売増加に伴う粗利益率上昇で43.5%増益となった。モジュール・システム建築事業の黒字化も寄与した。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比7.2%増の290億円、営業利益が8.3%増の44億円、経常利益が5.4%増の46億円、純利益が3.0%減の27億50百万円としている。17年度の建設投資は16年度比1.0%減少見込みだが、首都圏工事や災害地復旧・復興工事関連が増勢であり、積極的な営業展開などで増収増益予想である。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高19.7%、営業利益16.6%、経常利益17.0%、純利益18.2%と低水準の形だが、下期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。需要が高水準であり、通期ベースでも好業績が期待される。そして第1四半期が計画超だったことも考慮すれば、通期会社予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は戻り高値圏モミ合いから上放れ期待

 株価は戻り高値圏4000円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じた。そして26週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を評価してモミ合い上放れの展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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