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丸亀製麺のトリドール、大衆酒場「晩杯屋」の運営会社を買収
「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングスは、大衆酒場「晩杯屋」を運営するアクティブソースの株式を取得しグループ化すると発表した。アクティブソースは、2016年に外食アワードを受賞した会社。「晩杯屋」は、提供する料理のほとんどは100円台という、圧倒的な安さを実現する仕入れ力で、これまで難しいとされていた低価格大衆酒場業態の多店化を成功させた。トリドールグループの資金力や購買力、店舗開発力を活用し、今後の出店を加速させるという。
主力業態の「晩杯屋」は、2009年に武蔵小山で1号店をオープンして以来、東京都内を中心として31店舗を展開する。単身世帯やシニア世帯が、一人でも気軽に楽しめる店作りを特徴とし、需要を取り込んできた。多くは立ち呑み形態の店舗で、100円~200円の低価格の料理ながら、美味しさとボリュームにこだわる。またドリンクは500円以下で提供し、お酒と食事を合わせて1,000円~2,000円程度と気軽な価格帯だ。また女性が一人でも入れる雰囲気作りにも力を入れている。
小規模でも出店できる立ち呑み形態であることから、出店立地の選択肢が広く、これまでトリドールが進出できなかった場所にも出店できるという。トリドールが開拓してきた出店候補地の情報も有効活用する。また、「晩杯屋」は「最高の1軒目」をコンセプトとし、他の居酒屋との住み分けを図っているため、競争の激化した地域でも独自のポジションを作れる可能性がある。
トリドールはうどん専門の「丸亀製麺」のほか、焼き鳥専門の「とりどーる」、ラーメン専門の「丸醤屋」、焼きそば専門の「長田本庄軒」、てんぷら専門の「まきの」など様々な専門店ブランドを展開している。2017年3月期時点では国内に877店舗、海外では334店舗を持つ。2025年までに国内で2000店舗体制を実現することを目標としており、今回のアクティブソースのグループ化により店舗拡大に弾みをつける。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る)
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