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初回から予想を超える面白さ!「下北沢ダイハード」の凄さとは?
先日、記事でも話題にしたテレビ東京系のドラマ『下北沢ダイハード』が22日早朝に放送されたが、予想以上の大反響が巻き起こっている。
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東京下北沢を舞台に、人生最悪の1日をテーマに1話完結で繋がっていくドラマだが、脚本を、実際に下北沢でも活動している小劇団の脚本家が手掛け、新進気鋭の映像作家が映像にするという意欲的な試みで、早くから話題になっていたのだが、初回放送はまさに演劇的要素もふんだんにぶち込みつつ、映像の面白さを両立させる、完成度の高いものとなり、TwitterのTLは賞賛で埋め尽くされトレンド入りを果たした。
実力派俳優、神保悟志が全裸で鞄の中に入る男を怪演し、イケメンで知られる吉沢亮、独特の雰囲気を放つ高橋ひとみらと息つく暇もないハイスピードなサスペンス展開。
かと思いきや、オチはまた見事に斜め上なのに、気持ちよく収束するという、昨今のドラマではなかなかありえない思い切った内容は、それでも下北沢という不思議なぐらい懐の広い街の中の話ということで、暖かく、ハートウォーミングな印象を残してくれるのである。
下北沢の日常風景でもあるが、柄本明が自転車で下北沢の町を走り回るというエンディングは、通常の視聴者のみならず、特に演劇関係者からも多くの反響があった。
実際に、今、下北沢を中心に、小演劇が非常に熱い。この作品のレギュラーである古田新太はじめ、テレビでよく見る多くの中堅俳優たちは小劇団出身者が激増している。
さらに、そこに人気声優やアイドルなども積極的に公演に出演するようになり、演劇のファン層のすそ野は確実に広がっているのだ。
ひと昔前は、テレビなどの映像作品に比べて格下と見たがる偏見も酷かったが、今や、映像では表現、あるいは体感できない刺激を求めて演劇に向かう客も、出演者も増えているという。
この「下北沢ダイハード」が、面白いドラマで終わることなく、演劇への関心を集める起爆剤になることを祈りたい。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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