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テレ東攻めすぎ!『下北沢ダイハード』が放送前から話題に
テレビ東京が7月21日深夜0時12分からスタートさせるドラマ、『下北沢ダイハード』が、放送前から話題になっている。
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演劇の街、東京下北沢を舞台にした≪人生最悪の一日≫をテーマにしたパニックコメディだが、実際に小劇場で活躍する11人の劇作家の脚本を、新進気鋭の映像作家が1話完結のオムニバスドラマにするという、意欲的なもの。
もう、前半の話はストーリーやキャストが公開されているのだが、神保悟志、吉沢亮、光石研、野間口徹、秋山竜次といった、一癖も二癖もありそうな、実力派男優に、川栄李奈、麻生久美子、西田尚美といった魅力的な女優が揃う。
失礼ながら、テレビ東京の深夜に放映するには、もったいないぐらいの内容なのだが、逆に言えばテレビ東京にしかできない攻めのドラマということもできるだろう。
実際、最近のテレ東の深夜ドラマは良作が多い。
大ヒットとなった『勇者ヨシヒコ』シリーズを皮切りに、松重豊が主演する『孤独のグルメ』は、作るたびに続編を期待されるし、渋いわき役ばかりを揃えた『バイプレイヤーズ』は、放送のたびにTwitterのタイムラインは一色になった。
途中、乃木坂や欅坂のメンバーを使ったアイドルドラマを挟んでいることもあり、彼女たち目当てだったアイドルファンが、そのままこの時間帯のドラマを楽しむという傾向もあるようだ。
昨今のテレビは不自由なもので、大きくなればなるほどしがらみも増え、視聴率を気にして、安全なもの、無難なものになる傾向が強い。実際、そこに意欲的な作品を入れれば、ネットでバッシングの標的にされ、スポンサーにまで苦情が入るような、モンスタークレーマーたちに委縮せざるを得なくなっている。
バブルの時期、『カノッサの屈辱』『たほいや』『征服王』といった伝説的な名番組を作り出し、『深夜黄金時代』を築いたフジテレビの現状を見ると、かつて有吉弘行が言った「馬鹿に見つかると面白くなくなる」という言葉はまさに至言であったといえるだろう。
そういう意味で、テレ東だからこそできる挑戦が、実を結ぶことを願いつつ、モンスタークレーマーたちに揚げ足を取られるようになるのは避けて欲しいという、矛盾した気持ちになってしまうのは、ワガママなのだろう。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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