『家政婦のミタ』の脚本家×高畑充希のドラマ!『過保護のカホコ』はブームを起こすか?

2017年7月12日 21:44

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周りに1人はいそうな過保護に育てられた女性を演じる高畑充希。現代人の共感を呼ぶ作品を描き続けた遊川和彦氏の世界観に期待したい(c)日本テレビ

周りに1人はいそうな過保護に育てられた女性を演じる高畑充希。現代人の共感を呼ぶ作品を描き続けた遊川和彦氏の世界観に期待したい(c)日本テレビ[写真拡大]

■夏ドラマの注目作『過保護のカホコ』

 2017年夏ドラマも放送が徐々にはじまっている。その中で7月12日水曜日に『過保護のカホコ』がスタートする。主演はNHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で一気に知名度を上げた高畑充希で、脚本は『家政婦のミタ』を執筆した遊川和彦氏によるものとなっている。

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■『過保護のカホコ』のあらすじ

 正高まさたか(時任三郎)と泉いずみ(黒木瞳)の間に生まれたカホコ(高畑充希)は就活に明け暮れている女子大生。しかし、カホコは母親の力がないと朝起きられないだけでなく、服も選べない過保護な環境で育てられた女の子だった。その姿を見かねたまさたかは子離れを何度も考えるも、愛らしいカホコの笑顔を見てしまうとつい甘やかしてしまう。

 就活が上手くいかない中、カホコは同じ大学に通う画家志望の麦野初(竹内涼真)から「お前みたいな過保護がいるから日本がダメになる」と言われてしまう。はじめて他人から非難されたカホコはショックを受けつつも、働く意味を求めてアルバイトをしてみることになる。労働経験のないカホコだったが、初と出会うことで徐々に本当の自分に出会うことになっていく。

■『家政婦のミタ』を執筆した脚本家のオリジナルストーリー

 漫画や小説を原作としたドラマが溢れている中、『過保護のカホコ』は遊川和彦氏による完全オリジナルストーリーとなっている。彼は『家政婦のミタ』を執筆した脚本家で、一時期は大きなブームを巻き起こした人物だ。

 他にも、反町隆史主演のドラマ「GTO」の脚本執筆も担当しており、平均視聴率28.5%、最終回には35.7%を記録した作品を排出。文化庁芸術賞を受賞した『さとうきび畑の唄』や、向田邦子賞に輝いた『女王の教室』も手掛けている。

 最も彼の名を押し上げたのが、2011年に放送された『家政婦のミタ』だ。ドラマはしり上がりに視聴率を上げていき、最終回には40%をマークした。この記録はドラマ視聴率において歴代4位という記録で、放送当時は11年ぶりの高視聴率記録を打ち立てた。「視聴率を取れる脚本家」が脚本を担当するだけに、『過保護のカホコ』も一筋縄ではいかないことが予想される。

■主演は勢いに乗っている高畑充希

 『家政婦のミタ』を描いた脚本家ということで話題の『過保護のカホコ』だが、主演の高畑充希にも注目したいところだ。高畑は2016年のNHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』で一躍有名となり、その後も『怒り』や『アズミ・ハルコは行方不明』等の映画に出演している。また、CMにも数多く出演しており、「2017上半期タレントCM起用社数ランキング」では女性タレントで2位となった。

 実力派女優として注目されている彼女だが、実は民放ドラマの主演は本作がはじめてである。現在25歳の高畑充希だが、遊川和彦氏の作品に出演することでさらに飛躍することができるのか注目だ。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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