英警察、自動顔認識技術を使用した容疑者逮捕に初めて成功

2017年6月10日 16:11

印刷

記事提供元:スラド

英国・サウスウェールズ警察が5月31日、自動顔認識(AFR)技術を使用した容疑者逮捕に成功したそうだ(Ars Technicaの記事Mashableの記事)。

サウスウェールズ警察では先日カーディフで開催されたUEFAチャンピオンズリーグ決勝の開催に合わせ、5月下旬から6月上旬にかけてリアルタイムAFR技術の正式なパイロットプログラムを実施することを発表していた。

このリアルタイムAFRソリューションはNECが開発したもので、訓練された警察官が市街地中心部および周辺に配置したカメラを使用して事前設定した監視リストから人物を特定する。監視リストには指名手配者や容疑者のほか、行方不明者や監視対象者が登録される。

逮捕された容疑者は逮捕状の出ていた地元の男で、チャンピオンズリーグとは無関係だという。ただし、捜査中の事件のためか、容疑の内容等については明らかにされなかったとのこと。

英国では各地の警察がAFR技術のテストを行っているが、実際に逮捕につながったのは初とみられる。 

スラドのコメントを読む | YROセクション | 犯罪 | 英国 | YRO | 人工知能 | プライバシ

 関連ストーリー:
米国では1.2億人の顔写真データベースが警察によって構築されている 2016年10月27日
ドバイ警察、Google Glassに独自の顔認識機能を実装へ 2014年10月08日
米シカゴ市で初となる顔認識システムでの検挙 2014年06月14日
ニューヨーク市警、Google Glassを試す 2014年02月10日
フロリダの顔認識システム、1人も逮捕できず廃止 2003年08月25日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事