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仲里依紗の演技に戦慄、『あなそれ』7話の内容レビュー
同じマンションに住む皆美(中川翔子)の発言によって夫への疑惑が確信に変わる麗華(仲里依紗)。脇役の行動も今後の展開に大きく影響してきそうだ(c)TBS[写真拡大]
■しり上がりの人気を見せる『あなそれ』
5月30日にドラマ『あなたのことはそれほど』の第7話が放送され、視聴率がこれまでで最高の12.4%を記録した。第1話は2桁スタートにもかかわらず、5話までは1桁台となっていた。しかし、6話から急展開を見せ始め、4月期ドラマの中では急激な伸び率を持ったドラマとして注目され始めている。
【前回は】カニ地獄・ワインの演出で視聴率も上昇、『あなそれ』第6話レビュー
■『あなそれ』7話の概要
麗華(仲里依紗)にウソをついて妻の実家から飛び出してきた光軌(鈴木伸之)と、友人の飯田(大政絢)の元を去った美都(波瑠)はいつものバーで待ち合わせて再び出会うことになった。美都は涼太(東出昌大)の元に帰るつもりはないことを光軌に告げるが、それでも彼は美都に家に帰ることと友人関係に戻ることをすすめる。美都は諦めきれなかったが、光軌の言葉に従うことにした。
しかし、美都はそれでも家に帰る気になれず、スナックを経営する悦子(麻生祐未)の元に転がり込むことにする。彼女の元で安い服を着てスナック業をしているところに、涼太がやってきて家に連れて帰らされることになる。それでも帰りたくない美都は「一緒に占いを受けて運命の人から決めてみよう」と言い出す。
涼太はしぶしぶ美都の言うことを受けれ入れて占いを受けてみるが、結局はどちらにも納得のいく解答を得られず帰ることになる。浮かない顔をする美都だが、それでも涼太は彼女との関係をやり直すことを諦めなかった。そんな彼に、美都はついに「離婚」を突き付けた。後日、美都は離婚届を持って帰るのだが、涼太は彼女の前で離婚届を引き裂いてしまうのだ。
■美都だけでなく光軌にも制裁が加えられるか
実家から戻って来た麗華は光軌と会うが、以前から彼に怪しいところがあることは知っていた。その疑惑が同じマンションで暮らす皆美(中川翔子)の証言で確信に近いものと変化していく。麗華は試しに「私もあなたに我満を言いたい」と切り出し、一緒にデートすることを提案する。
麗華と光軌はデートをすることになるが、そこで彼女は光軌が好きな理由や思い出話をはじめる。自分のことを本気で考えている麗華の思いに揺れ動く光軌は、自分が浮気していることを自供し始める。しかし、麗華は彼の発言を受けて「何の話?」と切り返し、さらに「あなたは私に聞かれて困ることがあると、ちょっとフリーズする。それだけよ」とだけ言葉を残した。
■より混沌とした内容になってきた『あなそれ』
『あなそれ』の第7話では、不倫していた美都と光軌が追いつめられる内容となった。特に回を増すごとに注目されているのが、仲里依紗演じる麗華の存在。結婚して不倫されたかわいそうな女性ではなく、それでも動じない強い女性像を浮き彫りにしている点は『あなそれ』独自の魅力だろう。特に、ラストでは光軌に「手を洗ってから触ってね」という言葉を残し、「美都という不倫相手がいるこを知っている」ことを示唆したようなセリフで背筋が凍りそうになる。
また、皆美や涼太の同僚である小田原(山崎育三郎)など、主要な4人以外も物語に大きく絡んできている。最終回に向けてラストスパートを早めに掛けている『あなたのことはそれほど』は、TBSにて火曜の夜10時から放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)
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