【柔道】実業団団体 男子1部はJRAが2連覇 女子2部はALSOK

2017年6月5日 07:20

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 柔道の実業団団体日本一を決める第67回厚生労働大臣杯争奪全日本実業柔道団体対抗大会が4日、アルビス小杉総合体育センターで行われた。

【1日目は】【柔道】実業団団体 女子1部はコマツ 男子3部はパーク24が優勝

 最終日となった4日は男子1部・2部(5人制)、女子2部(3人制)が行われ、男子1部は日本中央競馬会(JRA)が2連覇を達成した。男子2部は日本エースサポートA、女子2部は田知本姉妹が出場したALSOKが優勝した。

■代表戦の末の決着


 男子1部決勝は昨年と同カードとなる、JRA-旭化成。試合は息詰まる熱戦となり、大将戦終了時点で1-1。内容も同点だったために代表戦にもつれ込んだ。

 代表戦はJRAがリオ五輪100キロ超級銀の原沢久喜、旭化成は全日本選手権で連覇を達成した王子谷剛志とエース同士の対戦となった。代表戦も行き詰まる接戦となったが、王子谷が放った大外刈を見事に原沢が返すと、勢いよく畳に落ちて一本。

 JRAが連覇を達成した。原沢にとっても、リオ五輪以降思ったような結果を残せない試合が続いており、団体戦とはいえ久々に勝てたのは大きい。

 世界選手権ではリオ五輪100キロ超級金のテディ・リネール(フランス)が出てくれば、金メダルへの難関となりうるだろう。しかし王子谷、原沢ともに十分に金メダルを狙えるだけの実力はある。

 世界選手権の舞台で日本選手同士の決勝が実現することを期待したい。

■10カ月ぶりの試合を優勝で飾る


 3人制で行われた女子2部を制したのはALSOK。

 今回メンバーに入っていたのは、リオ五輪70キロ級金の田知本遥(妹)と78キロ超級の田知本愛(姉)の田知本姉妹。その他にも今夏行われる世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)78キロ級代表の梅木真美も出場しており、まさに盤石の体制で優勝を飾った。

 妹の遥は女子2部の優秀選手に選出されたが、「簡単に勝たせてもらえない。柔道は難しい」と振り返った。

 今回出場したのは「開催地が出身の富山県だったから」という理由と語り、今後の進退については「どうするかはこれから」とコメントするにとどめた。(記事:夏目玲奈・記事一覧を見る

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