【新規上場(IPO)銘柄】ティーケーピーは西葛西駅前などホテル開業に期待、今期2ケタ増収増益を見込む

2017年6月1日 07:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ティーケーピー<3479>(東マ)は3月27日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は企業向けの空間シェアリングビジネスの先駆けとして2005年に創業し、不動産オーナーから遊休不動産もしくは稼働率の低い不動産を借り受け、貸会議室としてリニューアルし、利用者に提供している。独自のインフラネットワークを構築し、5つのグレードをもって全国展開を行い、空間プロデュースのプロフェッショナルとして企業の会議室・バンケット需要に応えている。2017年1月31日現在同社が直営する総会議室数は世界4都市を含め全国で1,751室(前期末比14.1%増)の貸会議室を運営している。

 今2018年2月期第2四半期業績予想は、売上高136億1500万円(前年同期比21.9%増)、営業利益22億4400万円(同4.8%増)、経常利益21億0400万円(同1.2%増)、純利益12億3700万円(同11.2%増)を見込む。

 今18年2月期業績予想は、売上高268億3900万円(前期比22.1%増)、営業利益32億7100万円(同21.4%増)、経常利益30億2100万円(同18.4%増)、純利益17億0500万円(同26.1%増)と2ケタ増収増益を見込んでいる。

 中期経営計画では、最終年度の2020年2月期売上高385億円、営業利益58億円の数値目標を掲げているが、建築中のホテルが業績に貢献する見通しで、西葛西駅前に首都圏3拠点目のホテルを計画、長期賃貸借した医療施設をホテルにコンバージョンし、17年11月に開業するのをはじめ、川崎や梅田、外神田、曽根崎、仙台の新築開業のほか、浜松町の増室を計画している。

 株価は、3月28日の上場来安値9490円、4月14日安値9960円と売り直されて下値を確認。5月23日に上場来高値1万5390円と上昇。高値圏でモミ合いとなっている。首都圏4拠点目となる川崎市のホテル建築着工、仙台市に会議・研修と宿泊の融合を目指し、ホテル建設着手と中期計画が順調に進むと期待される。7月中旬に今18年2月期第1四半期決算の発表が予定されているが、足元の業績好調が確認されれば、上値を試す可能性は高い。ここから下押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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