【サッカー】スペイン代表GKカシージャス、ポルト退団か　欧州移籍を希望

　スペイン代表ゴールキーパー（GK）のイケル・カシージャスが、今季限りでポルトを退団する可能性が高いことを29日、スペイン紙の「マルカ」が報じた。

■15年夏からポルトでプレー

　カシージャスは90年に下部組織に入団して以来25年間所属したレアル・マドリードを15年シーズン終了後に退団。同年ポルトに移籍して2シーズンプレーした。

　「マルカ」の報道によると、現行契約は今シーズンで満了を迎える。規定の試合出場数を満たせば選手側に契約延長の意思決定権が与えられる条項が存在していたようだが、カシージャスは退団を選ぶようだ。

■今後の移籍先は？

　カシージャスは現在36歳。もう大ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっている。しかし、GKとしての技術は長年レアルやスペイン代表のゴールマウスを守ってきた実績から分かるように、確かな技術を持っている。

　実際、今シーズンのプリメイラ・リーガでは全34試合中33試合に出場。総失点はわずか16失点だ。また、全体の6割弱となる19試合で無失点を記録しており、その高い能力に陰りは見られない。

　ポルトでもUEFAチャンピオンズリーグ（UEFA CL）に出場し続けており、個人でもレアル時代と通算して168試合に出場している。この記録を更新するため、ヨーロッパのリーグでの現役続行を希望していると、「マルカ」では伝えられている。

　かつて所属していたレアルが属するリーガ・エスパニョーラのラス・パルマスやレアル・ソシエダ、マラガも興味を示しているが、カシージャス自身がレアルの対戦相手となるクラブでのプレーを希望していない点から、これらのチームへの移籍の可能性はほぼないと伝えられる。

　本人は英国プレミアリーグのクラブへの移籍を希望していると伝えられているが、セリエA（イタリア）やリーグ・アン（フランス）でプレーする可能性もあり、去就は不透明となっている。

　カシージャスは世界的なスター選手で、人気も高い選手。これからもその活躍を見たいと思っているファンも多い。ファンも新天地が決まる日を心待ちにしている。今後の推移を見守りたい。（記事：夏目玲奈・記事一覧を見る）